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ペルソナ3 ネクラでオタクな僕の部屋に記憶を無くした金髪美少女戦闘ロボがやってきた結果
第2話(2/5)
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予想外のファンタジーな単語が出てきて、脳内はお祭り状態になっていた。脳内カーニバルだ。
いったいなんなんだこの非現実感は。僕はもう撃ち殺されていて、異世界に転生してるんじゃないだろうか。つまらなくて味気ない世の中で過酷な労働に身を削っていたというのに、この世界の片隅にはそんな夢のようなものが実在しているというのだろうか。
「申し訳ありませんが、これ以上は説明できません。データが欠落しており回答不能であります。」
「いったい君はどこの誰が作ったの?」
「回答不能です。」
「名前は?」
「・・・特別制圧兵装七式。個体名称は・・・アイ×@$▲。」
そこで彼女は意味不明の発声をした。うまく声が出せないとでもいうように。
「アイ・・・?」
「データが一部破損しており、正確な名称がわかりません。」
「ああ、そうなんだ。・・・えーと、ちょっと待って、兵装ってことは、つまり戦闘用っていうこと?」
「はい。そうであります。」
(なんで戦闘用ロボットが金髪美少女の姿をしているんだ? あまりにマニアック過ぎるだろう。開発者はアニメオタクなのか。軍隊が戦闘用に美少女ロボ作るというのは意味が分からん。
いや、待てよ。スパイとしては有り得るのかな。金髪だし、ひょっとして外国に潜入させるために造ったとか・・・。いざというときの為に戦闘力も高いスパイロボットという設定はどうだ。
その他の可能性としては・・・変態な金持ちが大金をつぎ込み、外見に拘って造らせた護身用のロボットとか。
実は未来世界ではロボットが人間を支配していて、そこから歴史改編の為に過去の世界に送り込まれてきたとか・・・
それとも娘を事故で失った父親が、娘の姿に似せて・・・ああ、いかん・・・発想がどんどん漫画チックになっていく・・・。)
そもそも、今の僕は小難しいことを考えられるようなコンディションではないのだ。オーバーワークで僕自身が正常稼働とほど遠い状態だった。
「私は現在の自分の状態が不明であり、どこに帰って何すべきなのかがわかりません。まずは正常な状態に復旧することが優先であります。」
人形少女がそう言った。あまり感情はこもっていなかったが、こころなしか困っているような様子にも見えた。
「人間で言えば記憶喪失状態ということか。連絡方法とか、対処方法とか、何も手がかりが無いの?」
「一度シャットダウンして再起動することで正常に復旧する可能性があります。しかしシャットダウン及び再起動をスタンドアローン状態で行うと長時間かかり、その間 私は完全に無防備になってしまいます。身の安全が確認できた状態でなければ再起動を実施できません。」
「ああ、なるほど。その再起動にはどのくらい時間がかかるものなの?」
「全てシャットダウンして復旧するのに4〜5時間と予想されます。」
「つまり
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