第四百八十九話 それぞれの世界を越えて〜絆を結ぶブイヤベース〜その十二
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「お願いだからな」
「駄目かな」
「何でいつも褌か裸エプロンなんだよ」
「いやあ、好きだから」
「好きなのかよ」
「動きやすいよ」
「そういう問題じゃねえだろ」
あさひはかなり真剣な顔で言った。
「流石にな」
「そうだよな」
サキはあさひに完全に同意だった。
「流石に褌とか裸エプロンはねえな」
「そうだよな」
「佐賀でもないな」
「佐賀馬鹿にするなよ」
サキはダクネスに真顔で言い返した。
「こんな変な恰好で街歩けるか」
「やはりそうか」
「やはりじゃねえよ、ここまで常識外れな人そうそういねえぞ」
「いや、俺よりましだな」
ぷりぷりプリズナーは腕を組んで述べた。
「俺は戦う時いつも全裸だからな」
「全裸より褌の方が確かにましだな」
智樹もそれはと頷いた。
「裸エプロンでもな」
「そうだな」
「はい、しかし普通なんて」
智樹も思うことだった。
「曖昧な基準だな」
「そうね、智君の言う通りね」
そはらは智樹のその言葉に頷いた。
「実際にね」
「普通なんてな」
「曖昧な基準よね」
「どうとでも言えるな」
「そうよね」
「そうなんだよな」
昴も腕を組んで真剣な顔で頷いた。
「そんなの幾らでも変わるな」
「ええ、その通りね」
昴にはベアトリスが答えた。
「本当に何とでもなるわ」
「昴君が普通かっていいますと」
オットーはこう言った。
「こんな凄い普通の人いませんね」
「全くです」
ヴィルヘルムはオットーのその指摘に同意した。
「ここまで懸命に動かれる方はおられません」
「他にはですよね」
「はい」
その通りだというのだ。
「私もそう思います」
「そうですよね」
「一見普通だーーけれどね」
ロズワールも話に入った。
「その必死さは凄いよ」
「そこまで頑張れる心は見事だ」
ターニャも認めることだった。
「私にはとても無理だ」
「諦めないこと自体が力ですね」
つばさはこう考えた。
「つまりは」
「それはマスターと同じですね」
イカロスはここでのことに気付いた。
「諦めないことが力なら」
「そうよね」
「そして昴さんも普通でなく」
「智樹君もね」
「そうですね」
「普通なんてね」
つばさはさらに話した。
「本当になにとでもなるのね」
「ここにいる誰もが個性派だから」
晴彦はマルコキアスとクトゥルフと共にいつつ述べた。
「もう普通なんて基準はね」
「ないわね」
「そうだね、例えば俺の通う学校は女の子の体操服はブルマだけれど」
「いや、それが結構普通よ」
リアスが言ってきた。
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