ギレイス攻城戦@
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がって行く。
そして、屋上へと辿り着いた。
「追い詰められたね。終わりだよ」
夜の闇の下で、黒い少女は微笑んだ。
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【ブリュンヒルト中佐視点】
ーギレイス宮殿 2Fー
急に飛ばされた?
状況から見て、ここは宮殿の中かな。
闇魔法による転移、ってとこだろうね。
「あぶなっ」
身を躱して、攻撃を避ける。
「なるほど。転移先で待ち伏せていたわけですか」
目の前の敵を確認。
形は人間の女性みたいだけど、肌が真っ白で目が真っ赤だ。
おまけに、少し大きすぎる。化け物だ。
さっきの攻撃は、爪を異様に伸ばして引っ掻く、というものだった。
おそらくは、こいつが「ゴルゴーン」かな。
まったく、外れ引いたかもなぁ。
まあ、さっさと仕留めて仕舞いますか。
「『咲き乱れるは雪月花(Flower of Blizzard)』」
空間に氷の花々が、咲き乱れて敵を襲う。
しかし、それらは爪によって切り刻まれた。
「おっと。流石ですね」
あの爪。大きくて、切れ味が鋭い。
おまけに宮殿内は自由に動きずらく、さらに相手は人型の機動力がある。
厄介だね。
「『天を穿つは氷雪山(Blizzard Lost Sky)』 」
氷で山を築き、一時的に爪による斬撃を防ぐ。
まったく、まさか珍しく氷を防御に使う羽目になるとは。
しかし、やがてその氷も砕かれる。
気付けば、私は、角に追い込まれていた。
あーあ、これはかなりマズイですね。
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【アルフレート少佐視点】
ーギレイス宮殿 1Fー
ここはどこだ??
見たところ、どこかの建物のメインホールみたいだが。
考えている間に、攻撃が飛んできていた。
「くっ!!」
なんとか躱し、状況を整理する。
おそらくここは宮殿内。
転移させられ、そこを狙われた。
「ぐッッ!!!」
敵の攻撃を剣で受け流すのがやっとだ。
敵の容姿は普通の女性のようだが、髪が白く、目が充血したように赤い。
そして、白い髪が蛇に変化し、自由自在に攻撃を繰り出してくる。
この強さ。おそらく、四天王「ゴルゴーン」だろう。
手助けはない。俺一人で、こいつを倒さなくちゃならない。
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