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やけど」と、昂君が鈴花ちゃんに
「なんやー 急に・・」
「あのなー 寝ているせいかな さっきから 背中痒いくて・・ ちょっとかいてくれ」
「なんで ウチなん 真珠に頼みーやー」
「いや 真珠やと ちょっとなー 鈴花のほうが意識しないからなー 頼む」
「なんやねん その言い方 ウチのことなんや思ってんね ウチも女の子やでー ウウーン どこやー」と鈴花ちゃんは昂君のパジャマの背中を出して、掻きむしるようにしていった。
「痛いよー もっと 優しくしろよー もう いい」
「なんだよー 頼んでおいて― 次からは、真珠に頼むんやで―」と、二人は帰って行った。
その後、何を話すでもなくしていると、夕ご飯ですよと運ばれてきた。
「えぇー 早いやん こんな時間」
「そや 早いねん 病院ではな」
「昂君 ウチの手で まずいのん 食べてくれる?」
「ウン 頼む」と、言ってきたので、口元に持って行ったりしていると、向かいのベッドの人が
「昂君 女の子にもてるのう さっきの女の子も 何かと世話をやいていたな―」高校生ぐらいの男の人。どこが悪いのか元気そうな人だった。
「そんなことないですよー たまたまです こいつは昔から近所なもんで・・」
「昂 ウチってこいつなん? さっきは、たまたま蘭ちゃんとキスしてたん?」
「お前 なに言ってん キスって」
「見たんよ 来た時 蘭ちゃんが 昂君に・・」と、私、涙が出てきていた。
「お前 バッカじゃぁない 何か かん違いしてないかー あー それで、鈴花が・・怒っていたのか― 蘭ちゃんが、カーディガンを持って来てくれて、寒いだろうからって、掛けてくれていたけどな― そん時かー それで なにかー?」
「そっ そーなのー ウチ てっきり だって、鈴花も・・」
「そんなことばっかり考えてるからだよー お前等」
「そんなん・・ 早く 食べちゃってよー この後、テストするんだからね!」
「お前 何 怒ってんだよー」
「だから お前って 嫌だって言うの!」
「わかったよ おい 一口が多すぎるッて―」
「あーあ 口のまわりを汚しちゃって 赤ちゃんみたい」
「無理やり、突っ込むからだよー ・・真珠が」
「あーあー ウチが悪うございました! ねえ、なんか、飲みたい? お絞り濡らしてくるから、一緒に買ってくるよ」
「いや 水でいい」
私は、お絞りを絞って戻ってきて、「よせよ」って言っている昂君の口の周りを拭いてあげて
「こんどは、算数のテスト するんだからね」
「わかったよ そのかわり、俺が答えるから、真珠が書いてくれ 右手痛いんだからな」
「うん それなら 出来るよね」と、
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