暁 〜小説投稿サイト〜
八条学園騒動記
第六百五十話 終わってからその十六
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「そうだね」
「それでいじめ漫画は人気があるんじゃなくて」
「批判の的ね」
「それで有名でね」
 それでというのだ。
「アクセスは多くても」
「人気はないんだね」
「関連のサイトや掲示板でも非難轟々よ」
「今言った通りに」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「人気はないの、けれど恋愛漫画は」
「大人気だね」
「激しくて切なくてもどかしくて」
「応援したくなるんだ」
「いいキャラばかりでしかもストーリーもしっかりしていて進むから」
 それでというのだ。
「いいのよ」
「そうなんだね」
「だから人気あるのよ、王道を馬鹿にしても」
「王道が何故残ってるか」
 ジョルジュが言ってきた。
「それはね」
「いいからよ」
「その通りだよね」
「シェークスピアだって残ってるわよ」
 千数百年の間である、この戯曲家の作品はこの時代でも広く読まれている。
「そうでしょ」
「そうだよね」 
 ジョルジュもその通りだと頷いた。
「まさに」
「そう思うとね」
「王道ストーリーでもいいね」
「むしろ王道が基本で」
「基本がしっかりしてないとね」
「何も出来ないわ」
「基本は幹で骨だしね」
 そうしたものでというのだ。
「そうしたものがしっかりしていないと」
「お話もしっかりしないからね」
「まずは王道だよね」
「スポーツの采配もそうだっていうしね」
「オーソドックスがやっぱりね」
「一番強いって言うしね」
 下手に奇策を多用するよりだ。
「これがね」
「そこに多少奇策を入れるとね」
「それがね」 
 まさにというのだ。
「強いのよ」
「そうだよね」
「基本が出来ていて」
「そこから色々出来るね」
「こっちの作品の作者さんはしっかりしてるのよ」 
 基本、それが出来ているというのだ。
「だから王道の中にもね」
「変わったのも入れている」
「そうなんだね」
「そうなの」
 二人にその通りだと答えた。
「そこも人気がある理由なの」
「よくわかるよ」
「念入りに話したしね」
「両方の漫画のことがわかったよ」
「どちらもね」
「それは何よりよ、文化祭が終わってほっとしたら」
 その時はとだ、カトリはさらに話した。
「もうね」
「また読むんだね」
「そうするね」
「本当にそろそろ決着が着くから」
 そのラスボスとだ。
「だからね」
「余計にだね」
「楽しみだね」
「そうよ、いい結末を期待するわ」
 笑顔で言ってだった。
 カトリは仕事をして言った、そのうえでだった。
 仕事つまり後片付けの状況を見た、するとそちらは。
「随分奇麗になったわね」
「そうだね」
「いい感じだよ」
「あと少しで完全に奇麗になって」
「元通りになるね」
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ