第二章
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「何だあの娘」
「凄く可愛いな」
「小柄で愛嬌もあって」
「色白で奇麗な目で顔立ちが抜群に整ってるし」
「黒い短い髪の毛も奇麗で天使の輪もあって」
黒髪がそうした感じで輝いていた。
「ドレスも抜群に似合ってるし」
「滅茶苦茶美少女だな」
「あんな可愛い娘うちの学校にいたのか」
「これは凄いな」
「ああ、優勝してもおかしくないぞ」
その梨沙を見て言う、そしてだった。
梨沙はコンテストで優勝した、他の参加者よりも小柄であったが。
その可愛さが評判になってそうなった、そして次の日からだった。
梨沙は高校でも可愛いことで知られる様になった、梨沙本人はこのことに戸惑っていたが玲はその彼女に言った。
「よかったじゃない」
「恥ずかしいです」
梨沙は玲にこう返した。
「とても」
「そう言うけれど皆素直だから」
「それで、ですか」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「貴女が可愛くてコンテストに優勝したことも事実よ」
「私が可愛いですか」
「それを鼻にかけては駄目だけれど」
それでもというのだ。
「素直に喜んで自信を持つことはいいことよ」
「そうですか」
「そうよ、だからこれからもメイクして髪の毛を整えていけばいいわ」
「服もですか」
「自分に似合うものを選んで着ればいいわ」
「そうすれば私もですか」
「可愛いって言われるわ、事実貴女は可愛いから」
玲は断言した。
「自分なんかとか思わないで」
「それで、ですか」
「何でもやっていったらいいわ」
「じゃあそうしていきます」
梨沙は玲の言葉に頷いた、そうしてだった。
メイクをして髪の毛を整えてお洒落もする様になった、眼鏡もコンタクトにした。そうするとだった。
ミスコンの時の様に注目される様になり視線を受けると自然にだった。
梨沙は徐々にだが明るくなり人の輪にも入りよく喋りよく笑う様にもなった、もう陰キャラと言われる者は誰もいなくなった、そして。
高校を卒業して専門学校に入って就職するとその職場でだった。
「あんな可愛い娘いないからな」
「だからか」
「彼女も他に好きな人もいなくてよかったよ」
職場の先輩が彼女を見て同僚に言った。
「もう僕はあの娘一筋だよ」
「本気で好きになったんだな」
「なったよ、一度や二度振られても何度も告白して」
そうしてというのだ。
「交際するよ、結婚もな」
「したいんだな」
「あの娘しかいないからな」
こう言ってだ、梨沙は一途な告白を受けた。そうしてその人から生涯の愛情を受けた。彼から見た梨沙は明るい女性だった。そうしてその人と幸せな一生を送った。
ハイスクルールシンデレラ 完
2022・2・
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