第一章
[2]次話
ハンカ=マンカのお話U
ハンカ=マンカはこの時ご主人のサムエルと一緒に市場に行こうとしていました、ですがサムエルはどうも乗り気でありません。
「わしは行かなくてもいいだろ」
「それじゃあ荷物は誰が持つのよ」
奥さんは嫌そうなご主人に言いました。
「一体」
「そんなのお前が持てばいいだろ」
「私一人で家族の食材全部持てっていうの?」
「それ位出来るだろ」
「家族全員の一週間分よ」
奥さんはご主人に今度は怒って言いました。
「それを全部持てっていうの?」
「持てないか」
「一人では絶対に無理よ。だから言ってるのよ」
「それなら毎日か一日おきに買いに行けばいいだろう?何で一週間分を一度に買うんだ」
「来週は何かと忙しいからよ。若し一緒に行かないのなら来週食べるものはなくなるわよ」
「仕方ないな」
ご主人も渋々ながら折れました、そうしてです。
二人で市場に行って買いものに行きました、するとご主人はそこでピーターラビットのお父さんに会いました。ご主人はすぐにお父さんに尋ねました。
「おや、今日はどうしてここに」
「いえ、妻の付き添いで」
お父さんはご主人に答えました。
「それでなんです」
「ああ、わしと一緒ですか」
ご主人はそのお話を聞いてそれはと頷きました。
「奥さんに荷物持ちとして」
「はい、無理にです」
「市場に連れて行かれましたか」
「そうなんですよ」
「一緒ですな」
そこはというのです。
「本当に」
「いや、折角の休日で休めると思ったら」
「女房にそう言われて」
「大変ですね」
「全くです」
「荷物持ちで連れて来られて」
「しかも嫌だとか言ったらご飯なしですから」
困ったとお話するご主人達でした、ですがここで奥さんがご主人に言いました。
「八百屋で買ったもの持って」
「おっと、これで」
「はい、また」
ご主人は奥さんのところに行ってピーターラビットのお父さんも奥さんに言われてそちらに行きました。
奥さんは沢山のお野菜を買っています、ですがまだ言うのでした。
「あとはナッツとチーズを買うわ」
「こんなに買ったのにまだ買うのかい?」
ご主人は山の様なお野菜や果物を自分が背負っているリュックに入れて応えました。
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