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ドリトル先生とめでたい幽霊
第六幕その十

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「関東煮や山椒昆布にね」
「湯豆腐食べて」
「それで今はオムライスだからね」
 それでというのです。
「食べてばかりだね」
「しかもまだ食べるよね」
「そのつもりだよね」
「先生としては」
「豚まんにアイスキャンデーにね」
 それにと答える先生でした。
「お好み焼き、ラーメンもだよ」
「ああ、あのラーメンね」
「難波に何軒もある」
「金龍ラーメンも食べるのね」
「そうするんだね」
「そのつもりだよ、ここまで食べると」
 笑顔で言う先生でした。
「僕は太るね」
「それは私達もよ」
「僕達も食べてるから」
「先生と一緒にね」
「だったらね」
「同じく太るよ」
「そうなんだね、太り過ぎはよくないからね」
 先生はにこにことして言います。
「日本に来てから体重も脂肪率も減って」
「それでだよね」
「健康診断の結果もよかった」
「そうだったけれど」
「それでもだよね」
「ここまで食べると」
「太るだろうね、しかも炭水化物多いしね」 
 食べているものの中にです。
「甘いものもあるしね」
「そうだね」
「だったらね」
「太るね」
「どうしても」
「そうだね、しかし大阪の人もあまり太ってないね」
 先生はこのお話もしました。
「他の日本の地域と同じで」
「あっ、確かに」
「美味しいものばかりなのに」
「そうした街なのに」
「それで食い倒れって言うのに」
「太ってる人少ないね」
「そうだよね、日本の食事はやっぱり」
 先生は心から思うのでした。
「健康的でね」
「カロリーも低いから」
「それで食べものの街なのに痩せてる人多いんだ」
「そうなんだね」
「そうだろうね、イギリスと比べても」
 先生の祖国と、です。
「太ってる人かなり少ないからね」
「そうだよね」
「そのことは驚きだよ」
「本当にね」
「そしてそれがどうしてかというと」
「日本の食事が健康的だからだね」
「そうだと思うよ」 
 こう言うのでした、そしてです。
 オムライスを食べてから神戸に戻りましたが。
 トミーは通天閣のお話を聞いてそれはというお顔になって言いました。
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