第四百八十九話 それぞれの世界を越えて〜絆を結ぶブイヤベース〜その五
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「俺は助かったよ、いつもね」
「そうか?」
「俺が危ない時いつも駆けつけてくれて」
そうしてというのだ。
「助けてくれるから」
「それでか」
「うん、そんなポップがいてくれてね」
「助かってるか」
「今もね」
「頭は強制的に打たれることもある」
ここで言ったのはターリャだった。
「私自身が証人だ」
「というかターリャさんはその為に頭を出していますね」
こう言ったのは静乃だった。
「そうした生き方です」
「生き方がそうか」
「はい、ですから」
「頭を打たれているか」
「そう思います」
「そうなのか」
「あんた基本的に煽るからね」
アクアもターリャに言った。
「だからね」
「そのせいでか」
「そう、何か喋り方や仕草がね」
「人を煽るか」
「静乃もそんなところあるけれど」
それでもというのだ。
「あんたはね」
「特にか」
「そんなところがあって」
煽るところがというのだ。
「それがね」
「頭を差し出しているか」
「打たれる様にね」
「確かにそうね」
リン=ディヴズもアクアの言葉に頷いた。
「あんたは無性にね」
「人を煽ってか」
「頭打たれるのよ」
「やっぱり大人しくすることね」
こう言ったのは梅雨だった。
「誰かを煽らずに」
「そうだな、謙虚に振舞うべきだ」
セッケは気取ったポーズで述べた。
「俺の様にな」
「いえ、貴方も結構煽ります」
珠雫が言ってきた。
「何かと」
「そうか」
「はい、時として喉増を切らないまでも」
それでもというのだ。
「凍らせたくなります」
「それも充分に酷くないか」
「いえ、命は奪わないので」
だからだというのだ。
「安心して下さい」
「安心するのか」
「それにお兄様とそっくりなので」
一輝と、というのだ。
「そこまではです」
「しないのか」
「そのことはご安心を」
「凍らせる位なのか」
「そうです」
こうセッケに言うのだった。
「そのことはご安心を」
「安心していいのか」
「命のことまでは」
「珠雫っていざって時は冷酷になれるのよ」
ステラもよく知っていることだ。
「だからね」
「命のこともか」
「結構本気でね」
「奪いに来るか」
「お友達で根は悪い方でそうはしませんが」
それでもというのだ。
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