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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第84話 究極に甘い食材はどれだ!オカルト研究部だけの初めての捕獲!前編
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てるんじゃないですか?」
「まあね。本気を出せば一気に無力化もできるよ」
「ならお願いします!そうじゃないと僕達勝てませんよぉ!」
「でもいいの?私に頼って蜂蜜をゲットしてもそれで貴方たちは誇れるの?」
「それは……」
ギャスパーはこの状況で余裕そうな黒歌にハニードラゴンを何とかしてほしいと頼むが、黒歌はそれで良いのかと説いた。
「ギャスパー君、弱音を吐いてはいけませんわ」
「朱乃先輩……」
「確かに黒歌さんに頼れば楽に蜂蜜はゲットできるでしょう。でもそんな風に他人に頼るようになってしまってはこの先イッセー君と歩むことなんて到底不可能になりますわ。そんな足手まといにわたくしはなりたくありません」
「……」
朱乃はギャスパーにそう言うとハニードラゴン達に雷の矢を放っていく。ギャスパーは真剣な表情になると朱乃の後を追う。
「僕だって……僕だって足手まといはごめんですぅ!」
ギャスパーは自らの両腕に噛みつき血を流す。そして懐に入れていた血の入った小瓶を取り出した。
「イッセー先輩の血……頂きます!」
万が一のときの為にイッセーが持たせてくれた自らの血が入った小瓶、ギャスパーはそれを一気に飲み干した。そして魔力が覚醒すると何とギャスパーの両腕から流れていた血が固まっていき深紅の鎧へと化した。
するとギャスパーのスタンドにも影響が現れる。腕に赤い血の鎧が装備されたのだ。
「やあぁぁぁぁぁ!!」
そしてハニードラゴン達に向かって飛んで行った。ハニードラゴン達は迎撃しようと毒針を放つが血の鎧によって強化されたスタンドには一切刺さらず叩き落されてしまった。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!!」
そして高速のラッシュをハニードラゴン達に叩き込んでいった。一応殺さないように手加減はしているがそれでもかなりの数のハニードラゴン達が吹っ飛ばされていった。
「あはは、二人ともやるね。でもこのままだといずれは数の暴力でやられちゃうよ」
黒歌はそんな二人を見て歓喜の笑みを浮かべる、だが彼女の言う通りこのままでは数の暴力に押し負けてしまうだろう。
「相手をよく見る事にゃん。必ず癖や特徴があるはず、それを見極めるのよ」
黒歌は二人にそうアドバイスする。それを聞いた朱乃は攻撃を止めてハニードラゴン達の群れを観察する。
ハニードラゴン達は動きの止まった朱乃を襲おうとするがギャスパーの攻撃に阻まれてしまう。
「朱乃先輩!」
「ええ、そちらは任せましたわ!」
ギャスパーは朱乃の援護に回り朱乃は集中して群れを見続ける。
(……見つけましたわ!)
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