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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第84話 究極に甘い食材はどれだ!オカルト研究部だけの初めての捕獲!前編
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せない。なんとか当てようとするもそれらは硬い歯に阻まれて効果は無かった。


「駄目だ、海中じゃあいつの方が動きが早い!かといって海上で戦ったらミルクジラにストレスを与えてしまうかもしれない……!」


 祐斗の右腕をバクンウニの鋭い歯が霞めて血が流れる。祐斗はこのままでは自分がやられると悟った。


 単純に考えれば効果の広い電撃や海ごと凍らせる魔剣を生み出せばいいのだが、ミルクジラにも影響を与えるし生態系にも悪い。そう考えるとその手は使えなかった。


「ならカウンターを狙うしかない……」


 祐斗はそう言うと和道一文字をもう一刀出して二刀を構えた。


「僕は『速さ』の性質を持つ騎士の駒を持っている、だから力はない。今までは魔剣の種類の豊富さと速度を活かした戦いをしてきたけど、ここでその弱点を克服するんだ!」


 祐斗は今まで長所を活かした戦い方をしてきたが、この先の戦いではそれらが通じない場合もあるだろう。


 イッセーや小猫がいればパワーは問題ないが、絶対に皆と一緒に戦えるという保証はない。今回のように一人で相性の悪い敵を相手しなければならない時も来るはずだ。


(そもそも僕はバリーガモンという相性最悪の相手と既に戦っているんだ。今度は一人でも勝てるくらいにはなっていないとこの先やっていけないはずだ……)


 祐斗はそう思うと両腕に力を籠める。騎士の駒では怪力は出せないが今の祐斗はグルメ細胞と適合している。以前食べたオゾン草によって祐斗の細胞は進化していた。


「一剛力羅……二剛力羅……」


 祐斗がそう呟くと両腕の筋肉が膨張して膨れ上がった。そしてイッセーのような逞しい一撃をイメージしながら刀を振るう。


「『二剛力斬』!!」


 祐斗の振るった二刀とバクンウニの歯がぶつかって衝撃が走る。だがバクンウニの歯に亀裂が入ると次の瞬間に歯ごと体を一閃されていた。


「はぁ……はぁ……何とか勝てたか。でもこのスタイルはやっぱり合っていないな」


 力任せに振るった一撃はなんとか通用したが思った以上に疲れてしまったようだ。これからはもっと筋トレをしようと祐斗は思った。


 バクンウニの体と共に海上に上がると、既にエビフライを倒していたリアスと合流した。


「部長、ご無事ですか!?」
「ええ、あまり強くなかったわよ。祐斗は?」
「僕はちょっと苦戦しましたけど何とか勝てました……アーシアさんは?」
「向こうでミルクジラの様子を見てもらっているわ」


 二人はバクンウニとエビフライの死体を運びながらミルクジラの元に向かう。するとアーシアが歌を歌っていた。


「アーシアさん、その歌は?」
「ビンクスの酒と言う
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