第68話 白い影の調査
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ー!」
エステルがからかってきたのでお返しにと前に泣いてたことを話したらわたしの口をふさいできた。そんな私達を見てテレサは笑っていた。
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「なるほど、白い影の情報を聞くために来てくださったんですね」
「はい、テレサ先生が連絡をくれたってジャンさんから聞いたので」
「そうだったんですね。でもごめんなさい、見たのは私じゃなくてポーリィなんです」
「そういえば皆ここにはいないね。クローゼと一緒にマリノア村に行ってるの?」
わたしは眩む太刀の姿が見えなかったからそう聞いた。クローゼもよくここに来ていたし一緒に行動してるんじゃないかと思ったの。
「子供たちは今マリノア村で行われている日曜学校に参加していますよ。最近こられた巡回神父さんが子供好きで皆も懐いたようで……」
「巡回神父?」
前に神父と名乗ったケビンと出会った事を思い出した。もしかしたらって思ったけど流石に考えすぎかな?
「クローゼさんは最近は孤児院には来られていません。確か今の時期は学園の試験期間のはずですので忙しいのでしょうね」
「うわ〜やっぱり学生って大変ね……」
試験と聞いてエステルは顔をしかめていた。勉強ばっかりで学生って大変そうだね、お昼寝する間もなさそう。
「ならあたし達で迎えに行かない?ついでにここまで送ってあげれば一石二鳥だし」
「いいねそれ、グー」
エステルの提案にわたしもサムズアップして答えた。
「そんな、ご迷惑じゃ……」
「いいのいいの、どのみち会いに行くんだからそんなの何ともないわ。ねっフィー?」
「ん、そう言う事だから遠慮しないで頼って、テレサ」
「分かりました。あの子達をお願いしますね」
わたしとエステルは子供達を迎えにマリノア村に向かった。
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「マリノア村、いつ来てものんびりとした空気で居心地が良いわねぇ」
「ん、ここの潮風に身を委ねてするお昼寝は最高だった」
「あたしもお昼寝しちゃったのよね、あの時は……」
「エステル?」
「……ううん、何でもないわ。さあ行きましょう」
わたしは急に落ち込んでしまったエステルを見て首を傾げた。何か嫌な事を思い出しちゃったのかな?
でも深く聞くのは良くないと思ってそのままにしておいた。誰だって聞かれたくないことはあるもんね。
日曜学校をしている場所を探していると不意にエステルがあるベンチを見て少し悲しげな顔をしていた。
「どうしたのエステル、あのベンチに何かあるの?」
「あたしが準遊撃士の頃にヨシュアと初めてこの村に
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