第68話 白い影の調査
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進んでエア=レッテンに向かった。
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「うわ〜、すっごい滝だね」
「ここがエア=レッテンの関所か……来るのは初めてだな」
関所に付いた俺達はまずそこの責任者に話をして幽霊を見たという人物に会わせてもらった。そして彼から幽霊の特徴や何をしていたのかを聞き取ることが出来た。
「話を聞くと本物としか思えないよね〜」
「ええ、しかし幽霊は兎も角幽霊船の方は話はまだ聞けていませんね」
「マリノア村の方で見かけたって話だしエステルちゃん達が何か情報を得たかもしれないね」
「なら一度ルーアンに戻って合流しましょう」
話を聞き終わった俺達はルーアンに帰ろうとした。すると何かの会話が聞こえてきた。
「わぁ〜、すっごい眺めだね!パパ!ママ!」
「コラコラ、そんなに騒いだら他の人に迷惑だよ」
どうやら旅行客のようで滝の眺めを見ているらしい。小さな赤い髪をした男の子が菫のような淡い紫色をした男性に注意されていた、そんな二人を見て奥さんらしき赤い髪の女性が笑顔を浮かべていた。
「あはは、仲のよさそうな家族だね」
「ええ、微笑ましいですね……」
俺は男性の髪の色を見てレンを思い出してしまった。丁度あんな色の髪をしているんだよな、レンは……
「あっ、ねぇねぇそこのお兄ちゃん!」
「えっ?」
すると滝を見ていた子が俺に声をかけてきた。
「この滝ってなんて名前の滝なの?」
「こらコリン……申し訳ありません」
「いえいえ大丈夫ですよ。この滝はね『エア=レッテン』っていうんだ」
「そうなんだー!エア=レッテン!エア=レッテンー!」
きゃははと笑いながらジャンプする男の子を見てほっこりしてしまう。
「ありがとうございます。お二人も旅行中ですか?」
「いえ俺達は遊撃士でして……」
「ああ、そうだったんですか。お忙しい所を申し訳ありません」
「大丈夫ですよ。貴方方は旅行で?」
「ええ、普段忙しくてなかなか家族サービスをしてやれなくて……漸く時間が取れてこうして家族で旅行しに来たんです」
「いいお父さんですね、家族を大事にしていて素晴らしいと思います」
俺は遊撃士じゃないが説明が面倒なので誤魔化した。男性は姉弟子の遊撃士の紋章を見て納得してくれたしね。
どうやらこの家族はリベールを旅行中らしい。今は家族サービスの真っ最中のようだ。
家族の為に時間を作ろうとする良いお父さんだな。団長もよく忙しいのに無理をしてまで俺達との時間を作ってくれたのを思い出した。
「お兄ちゃん、教えてくれてありがとうね。僕の名前はコリンって言うの!」
「
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