セルコー討伐戦B
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が広がっていた。
そこにいたのは、しっかりと地面に立つ男と、粉々に砕け散った竜の残骸。
ー勝ったぞ。
辺りの、雪が降り積もった景色を見つめる。
取り戻したぞ、お前の故郷と、心を。
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ーセルコー雪原 魔王城側ー
『桜嵐ッ!!』
「『拘束崩壊(バーサーク・レストレイント)』」
僕の目の前で、漆黒と炎が交錯する。
なんだ、あいつは...?
上位個体に匹敵する、いや、それ以上の魔族だ。
あんなもの、‘‘前回‘‘見たことがない。
「ぐっ!!!」
中佐が黒の瘴気を喰らい、負傷する。
何だ?何が起こっている??
そして、一つ、思い当たる記憶に辿り着く。
ーローゼマリー中佐、セルコー討伐戦にて、新型の魔族と相打ちになり死亡。
そうか、道理で見たことがないわけだ。
歩行型と斬り合って時間を浪費しながら、その戦いをただ凝視していた。
ーここで、中佐が死ねば、人類にとって大きな損失になる。
それは、使命を果たす上で有利になる。
ーローゼマリー中佐、前回‘‘死亡‘‘
僕が処刑されるときには、既に死んでいた人間だ。
いや、それがどうした。
正義を阻む者は悪で、この腐った世界から魂を救済しなければならない。
神より賜った僕の使命は、魔族。そして人類の殲滅だ。
「なかなかやるね。でも、アリシデェタ様の命により、貴方たちを殺す」
そして、敵が中佐へと近づいた。
「お前なんかに、殺させはしないッ!!」
ーだからさ、そんな寂しそうな顔するなよ
ーじゃ、頑張れよ。応援してるぜ
そして、敵が中佐へと攻撃を仕掛けた。
その周囲には、僕と、数人の兵がいる。
「中佐を、助けないと...!!」
「やめろ!!邪魔になるだけだ!!」
「くそっ、何も、できねぇのかよ!!」
周囲の兵は、その状況を、ただ眺めるしかなかった。
ー何で、誰も助けてくれないんだ?
浮かび上がったのは、処刑されたときに見た情景。
ー僕は、人類のために、たった一人で貢献してきたじゃないか。
「じゃあね、これで、終わり」
黒い少女は、素早く動いて中佐に奇襲を仕掛けた。
「な、何っ!!?」
黒い少女は、奇襲を跳ね返されてたじろいだ。
「私の攻撃が、弾かれた!!?」
「お前...ルード、か?」
ローゼ
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