セルコー討伐戦?
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
【ローゼマリー中佐視点】
「中佐、そっちの敵はお願いします!!」
「いや、こっちのほうがやばいんですけど!!」
「すいません!!ここも危ないです!!」
「了解、まとめて倒してやるよ」
炎魔法で一帯の魔族を一通り倒す。
「ありがとうございます!一生恩に着るっす!!」
「ああ、頼んだぜ」
小粋な会話をしながら魔族を蹴散らしていた、その時、何か異質なものを捉えた。
奥の方に見える、全身を黒を基調とした衣服で包んだ少女。
ここにいるのがただの人間でないことはわかる。
いや、直観した。あれは敵、魔族だ。
人とは気配が違う。
すると、そいつは、手を前に出し、
私の横にいた兵を黒い弾で貫いた。
「中佐!避けてください!!」
兵の一人が、私の前に立って庇おうとする。
「いや、いい。大丈夫だ」
それを押しのけ、前に出る。
これ以上、私の近くにいる人間を殺させるわけにはいかない。
さすがに、目の前のやつくらい助けないとな。
黒い少女は次の標的を定めて黒い弾を放つ。
それを、炎を出して止めた。
「???少し、強いのがいるね」
「私のことか?そりゃどうも」
何気なく返事したが、こいつ魔族なのに話したぞ。
只者じゃないかもしれないな。
今使った黒い弾はおそらく闇魔法だろう。
未発見の上位個体か?
「失礼、君は誰だい?」
「初めまして。私、アリシデェタ様の補佐、メルシゲェテと申します」
何だ?やけに礼儀正しいじゃないか。それに、どっちも人間の名前じゃないな。
「ああ、こっちは名乗らないぜ。勿体ないんでな」
「へぇ。そう」
そう言って、口角を吊り上げて微笑んだ。
こいつ、雰囲気が変わった...?
さっきと同じく、手を前に出し、黒弾を打とうとする。
だが、明らかにさっきよりも強いエネルギーだ。
それなら、こっちも威力を上げないとな。
黒弾は、強い勢いで、確実にこちらを仕留めようと放たれた。
押し返すッ..!!!
イメージしろ。燃え盛るようなイメージを...!!
「『火炎、縫火花(ヌイヒバナ)』ッ!!!」
熱く激しい火花は、黒弾を弾いて、奴のところで爆発した。
「きゃっ!!あっつい!!!」
どうやら攻撃は十分通用するらしい。
「へえ、そんな風にするんだ。えぇーと、」
何か言っているな。
なら、とっとと倒してやるよ。
「『火鴉(ヒガラス) 』」
炎の鳥は、敵を焼き尽くすべく突き進んでいく。
「『封印開放(アビス・バレット)』」
黒弾は、形を変えて、唸るように火鳥を相殺した。
こいつ、まさかさっきの
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ