ルガーデ殲滅戦B
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ク少佐はどうした?」
大佐が僕に尋ねる。そうだな、怪しまれないように、適当にでっちあげるか。
「少佐は...!!少佐は、僕を庇って死にました...!!まだ未熟な僕を、守るためにッ...!!!」
まるで感情を押し殺しているように、僕は言った。
「これで防壁も消えたはずだ。敵本体への攻撃を...」
大佐が言い終わる前に、大穴から無数の小さい蛇のような生物が溢れ出た。
「何だ!!!???」
蛇の長さは計り知れず、その数は膨大だ。
その大群にバルタザール大佐は風の刃を放つ。
「はあぁッ!!!!!!!!」
それによって数匹が刻まれたが、減っているようには見えない。
炎や氷などの攻撃手段をすべて使って戦うが、出てくる数は増える一方だ。
「くっ!!!!」
「くそっ!!数が多すぎる!!!!」
前回は僕がすべて潰して勝利した。
さあ、僕なしでどうやって乗り切る?
その時、地面から轟音が響いた。
「なっ!?まさか、峡谷ごと崩壊させる気か!?」
前回は僕が一瞬のうちに倒したから見せていなかったのか...!
まあいい、このまま崩れてしまえ。僕はこの程度で死なない。
しかし、その死地へ一人の男が向かっていった。
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俺は何もできなかった。
地下への潜入のときも、俺は怯えて地上に残っていた。
ーそれでも、まだやれることがある。
弱気なフリッツは食われながらも敵を道連れにした。
陽気なフランクは勇者を庇って死んだ。
なら、臆病者の俺は....
目の前に写るのは大量の蛇。
だが、決して怯むわけにはいかない。
「ボディ...ファイア...」
そっと呟き、全身を炎で覆う。
その一歩は勇ましく。
迫りくる蛇を退けていた。
「ファイア....ランニング....」
燃え盛る勢いのまま大穴へ突っ走る。
そして、大穴の真上へと到着した。
大量の蛇が炎の壁を突破して噛みつく。
しかし、鍛え抜かれた筋肉にはなかなか歯が通らない。
「ファイア...ボム!!!!!!」
大穴から這い出る蛇を吹き飛ばす。
そして、空いた大穴の内部へと侵入した。
「ファイア...タッチ!!!!!!」
大穴の壁を蹴って下に加速する。
だが、内部にも蛇は大量に存在する。
それらは容赦なく攻撃した。
蛇は腕を貫き、足に噛みつく。
そして最深部にいる本体、巨大な蛇は口から闇魔法の波動を出そうとしていた。
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