ルガーデ殲滅戦?
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の中に潜伏していた一頭が、フリッツ少佐の腹に噛みついた。
「あがぁぁッ!!!!??」
思わず嗚咽を上げる。
「くっそお!!!!!」
敵個体の牙が腹へと強く突き刺さる。
出血が酷く、内臓もグチャグチャになっているだろう。
それでも、まだ。
ーまだ、負けたわけじゃない。
風魔法で敵の首を斬り落とそうとする。
「ッ!!!」
やっぱり斬れない。僕だけの力じゃ弱いんだ。
だったら、どうだっていうんだ。
「残念、だった、な」
その声に怯えはなく。ただ、僅かな自信があった。
そして、さっきの戦闘で服のポケットに入った兄さんの氷を取り出した。
「僕たちは、二対一、なんだッ!!」
氷を首に当て、風で勢いをつけて斬る。
「ッ、うああああぁあああ!!!!!!!!」
そして、一刀の元に首は切断された。
「はぁ、はぁ、、僕たちの、勝ちだ」
そう言って笑いながら、フリッツ少佐は息を引き取った。
(やったか。最後の足掻きは見るに堪えなかったが、まあいいだろう。まずは一人。)
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ールガーデ峡谷 北西部ー
「飛行型が出たぞ!こっちに来るまでに仕留める!」
孤島へと続く橋の下の断崖から飛行型が舞い上がってくる。
「動きを止めろ!隙を作れ!」
飛行型の動きを止めるべく、風魔法が使われた。
確かにそれは、飛行型の動きを止めた。
だが、今回においてそれは失敗だった。
今だ......!
タイミングを見計らって、狙いを定める。
さっきフランク少佐の魔法から得た氷の欠片を持ち、橋の接続部分、綱に向かって投擲する。この距離だと切断には至らないはずだったが、強風に吹かれて勢いをつけ、橋は落とされた。
落とした橋の先にいるのはアルフレート少佐とブリュンヒルト中佐か。
そこで野垂れ死ぬがいいさ。
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【アルフレート視点】
ールガーデ峡谷 孤島ー
「橋が落ちたのか!!?」
思わず声を上げる。
橋の長さは結構あった。ここから元の場所に戻れるか...?
ブリュンヒルト中佐が落ちた橋の前へと歩み寄る。
そして向こう岸まで氷の足場を繋げた。
「この距離を繋いだ...!?」
中佐が向こう岸へと渡っていくのに続いて
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