ルガーデ殲滅戦@
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斜め上から振り下ろしていたのだ。
それをフランク少佐はすんでのところで防御した。
「俺は大丈夫だ!!今だ!!隙だぞフリッツ!!!」
「了解!!!」
フリッツ少佐はそのまま風魔法を発動して殴りにかかる。
「うらあああああ!!!!!」
全力の拳は敵個体にダメージを与えられない。
それどころか、敵がフリッツ少佐に狙いを定めた。
「残念。二対一じゃないんだよ。」
敵個体の背後からゲルハルト少佐が姿を現す。
「「三体一なんでね。」」
ゲルハルト少佐は手に持つ氷の剣を敵の頭に振り下ろす。
「ファイアァ...ボムゥゥ!!!!!!!!!」
貫いた箇所から炎を注ぎ込み、敵をたちまちのうちに爆破した。
よし!!今だ!!!
機を窺うのを止めて目的地へと突っ走る。
その途中、気になるものを見つけた。
ここから一段下の空間に巣穴が見える。
そうだ。これは前回見たぞ。確か近づくと巣穴から出てくるんだ。
しかも足場が不安定だ。気を付けないとな。
そのまましばらくして、高所へと辿り着いた。
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ールガーデ峡谷南東部ー
「いやあああああああ!!!!!!!!」
足を負傷した少女の兵士の前にいるのはリントヴルムの一頭。
その兵士は必死で炎魔法を飛ばすが、効果は薄い。
死を悟りつつ、できる限り役立とうと炎を浴びせ続けていた。
「そんなすぐに諦めるなよ。今助けてやるからさ。」
そこへ現れたのはローゼマリー中佐だった。
そして両手を炎で包んでいく。
「中佐!ここは引いてください!!こいつの皮膚は厚いですから!」
その兵士は泣きそうになりながらも懸命に主張する。
「なんだ、心配か?大丈夫だ、お前を害するものは今、私が排除してやる。」
両手を前へ突き出し、炎で敵個体を覆う。
「蒸し殺してやるよ。」
その熱さに耐えきれず、敵個体は口を開けた。
その隙を見逃さず、中佐は一気に覆わせていた炎を口の中に流し込んだ。
「そんな動かし方ができるんですか!!??」
兵士が驚いて声を上げる。
「砕け散れ。『桜嵐』」
そのまま敵個体は内部から崩壊した。
「あの、、ありがとうございます。」
「仲間を助けただけだぜ?気にすんなよ。」
そう言って中佐は去っていった。
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