作戦会議-Second-
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ー軍本部 作戦会議室ー
楕円型の円卓にこの前と同じ人物が集められる。
そこにいるのは僕を含めて八名。
この中で唯一魔法の使えないアルフレート少佐。
人間爆弾の異名を持つ炎魔法の使い手、ゲルハルト少佐。
兄弟二人で少佐である兄のフランクと弟のフリッツ。
氷魔法の最高峰、ブリュンヒルト中佐。
繊細かつ過激に炎魔法を操るローゼマリー中佐。
そして、中央最奥で作戦を取り仕切る、人類最強、
風魔法の使い手、バルタザール大佐。
「では、これから会議を始めようと思うが、その前にひとつ、わかったことがある。」
最奥の席で、バルタザール大佐が話し始める。
「ガイネス戦役にて呼称デッドライダーを討伐した際、周囲の魔族が停止した。つまり、四天王を倒せば付近の魔族は無力化される可能性がある。」
前回の記憶から考えても、この仮説は正しいだろう。
そして、とにかく僕は議論を上手く誘導して犠牲を増やさなくてはならない。
「次の討伐対象は四天王No.2、呼称リントヴルムである。奴がいる場所はルガーデ峡谷。これより作戦名をルガーデ殲滅戦とする。」
そして敵の説明が始まる。
「先行調査隊の情報によると、敵は細長く、全長は約五メートル、形は顔のない蛇のようであり、そして地面から多数の個体が顔を出している。」
「活動場所のルガーデ峡谷は高く広さがある。それに、橋が架けられており、利用することが可能だ。」
「なんで魔族がいる場所に橋なんかあるんですかぁー?」
フランク少佐が手を挙げて言う。
「えぇ?兄さんそんなことも知らないの?」
「知っての通り、魔族が現在生息している土地はもともと人類がいた場所である。すなわち、人工物が残っていても不思議ではないということだ。」
大佐が説明を加える。
「以上のことを踏まえて作戦を練っていこう。現在検討されているのは、一箇所にまとまって敵を各個撃破するというものだ。」
「理由は戦場の特徴にある。峡谷の外から魔族が来ることは難しいと考えられるからだ。警戒するのは飛行型だけで十分、ということだ。」
大佐が作戦を述べる。
今回は戦場が特徴的だろう。そうだな、やはり高さを活かせるように高い場所に位置取りたい。そして、できるだけ自由に動けるように兵は散らせたいな。
「でも、四天王を倒せば周囲の魔族は無力化されるんですよね。ならとっとと倒してしまえばいいじゃないですか。」
「じゃあ、分散して一気に倒すってことか。」
ブリュンヒルト中佐の提案にロー
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