ガイネス戦役@
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作戦会議からしばらくして、人類は行軍を開始した。
作戦名をガイネス戦役。
作戦場所は魔族領、ガイネス平野。
討伐目標は四天王No.1、呼称『デッドライダー』。
現在、目的地へと歩くこと数時間。
今のうちに、思考を整理しておこう。
ここが勝負所だ。
勢いづく前に人類の出鼻を挫いてやる。
なら、とにかく犠牲者を一人でも多くしよう。
人員は限られているんだ。
今回の戦いでやるべきことは決まった。なら、目標を決めて、作戦を立てるとするか。
作戦名をガイネス戦役攪乱戦。
作戦場所は魔族領、ガイネス平野、人類陣営。
討伐目標は人類軍、およそ300体。
やってやるよ。僕にしかできないことを。
覚悟を決めて、目的地を見据えた。
「敵が見えたぞ!!」
先頭の方にいた一人が声を上げる。
「総員、戦闘配置!」
迅速に戦闘隊形が整っていく。
前方に氷部隊が並び、その後ろに炎部隊、そしてそのさらに後方に風部隊、近接戦闘部隊が続く。
前方に巨大な魔族の群れが見える。デッドライダーはこの奥にいるが、まだ姿は見えいない。
ーそして、人類軍と魔族群、その両者がいよいよ接近した。
「いくぞ!!戦争開始だ!!」
===== BOSS BATTLE 〜Dead Rider〜 =======
「壁を築け!!奴らを近づけさせるな!!」
氷部隊が一斉に魔法を発動する。
そして、幅何メートルもの巨大な防壁が築かれる。
おびただしい程の魔族が壁へと迫りくる、が、防壁は、それでも何とか防御を崩さない。
壁のすぐ前に魔族が集まってくる。
「今だ!全弾、放て!!」
合図と共に、炎部隊が同時にその手から火炎弾を放射した。
炎の矢は嵐の如く降り注ぎ、魔族の多くを焼き殺した。
だが、足りない。その程度じゃ、この数は押し切れない。
僕という欠けたパーツは、それほどまでに重い。
「まだだ!もっと撃て!!」
「そんな早くできるか!!少し待てよ!!」
炎による面制圧で近くの魔族は削れたが、次々に増援が来る。
このままでは防壁が崩れ去るのも時間の問題だろう。
かろうじて魔法で補強を繰り返しているが、今の状況が続けば落ちる。
なんだ、この程度で終わりかよ?呆気ないな。
すると、魔族の群れに向かって、無数の樽が放り込まれた。
あれは、樽型爆弾か。
「爆弾を狙え!!!」
そして、もう一度放たれた炎の矢は、今度は地面に散らばる爆弾の導火線へと火をつけた。
轟音と煙を立てて、大量の魔族を一度に吹き飛ばす。
そうして一度、人類は形勢を立て直した。
あーあ、どいつもこいつも、爆弾如きに消されやがって。
これだか
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