勇者、処刑。
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強力な個体だった。
「そうだ!ここは協力して...」
「いえ、その必要はありません」
その申し出を、勇者はあっさりと断る。
「どうして...」
「僕は、聖典が示す正義を実行するだけです」
その言葉に一切の偽りは感じられなかった。
「でも、今回は敵が強すぎる!負けるかもしれないだろ!」
「...勝手に僕の能力を推し量るな。魔族は僕が皆殺しにする」
勇者は一人、敵へ走って行った。
勇者と魔族の戦い、それは一瞬だった。
たった一撃、それだけで魔族だったものは消し飛んだ。
「こんなところか...」
足元を見つめて勇者が一人呟く。
「・・・」
辺りは静寂に包まれる。
表情一つ変えず敵を殲滅した勇者の姿を見て、言葉を発する者はいなくなった。
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ー魔王討伐後 軍本部ー
「アレはやり過ぎた。人類への忠誠心を植え付けるために聖典を利用したはいいが、度が過ぎている。このままでは、何かの拍子で人類に牙を?いてもおかしくはない。それに、使い終わった兵器は処分しなくては」と、誰かが言った。
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目の前に広がるのは、僕が不当に処刑されようとしているのをただ呆然と見つめる、神に背く民衆どもの姿だ。
正義を為すのが人だ。なら、それをしないお前らはただの処罰の対象だ。
だったら.......
皆殺しにしてやるよ、愚民共。
まもなくして、ルードの首は斬り落とされた。
The story is the end.....?
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