第六百五十話 終わってからその十
[8]前話 [2]次話
「それでね」
「そんな展開にして」
「それで再戦ならいいけれど」
もう一度向かうならとだ、カトリは言った。
「けれどね」
「勝ち逃げとか?」
「もう相当ひねくれてるっていうか」
「もうそこまでやるとね」
ジョンが言ってきた、やはり三人共手は止まらない。これはクラスの他の面々にしても同じである。
「わかってないね」
「ストーリーがね」
「そうした人ってあれじゃない?」
ジョンは考える顔で述べた。
「漫画を描いても」
「それでもなの」
「これ小説とかでもだけれど」
他の媒体でもというのだ。
「まともな創作に触れたことのない」
「そうした人なの」
「まともな漫画や小説を読んだことがなくて」
そうしてというのだ。
「ゲームとかもね」
「してこなかったの」
「そうした人でね」
「まともなストーリー知らなくて」
「知らないならね」
それならというのだ。
「描けないよね」
「ええ、人間知ってるものしか書けなくて」
カトリはアンに言われたことを思い出しながら答えた、漫画を描いている彼女のそれをだ。
「描くこともね」
「出来ないよね」
「それでキャラクターもね」
登場人物もというのだ。
「自分の中にないキャラはね」
「描けないね」
「それで自分以上の存在もね」
「同じだね」
「だから凄い人はね」
そうした創作者はというのだ。
「凄いキャラクターもね」
「描けるね」
「だからまともな創作に触れたことなかったら」
「まともなストーリーも駄目で」
「まともなキャラクターもね」
「駄目だね」
「そうなるわね」
カトリはジョンに述べてジョルジュにも話した。
「やっぱり」
「そうだよね」
「読んで描くことも創作のうちってことだね」
二人でカトリに応えた。
「要するに」
「そうなるね」
「その人は結構ベテランでね」
カトリはその作品の作者の話もした。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ