第六百五十話 終わってからその八
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「それでなんだ」
「黒人だけのリーグがあったんだ」
「今じゃ混血してね」
ジョンは連合の話もした。
「もう誰が黒人とかね」
「殆ど皆血が入ってるからね」
「黒人のね」
「白人もアジア系もね」
「だから言えないしそもそもね」
ジョンはさらに話した。
「人種差別自体がね」
「問題外だしね」
「だからないけれど」
「昔はそうしたものもあったんだ」
「それサチェル=ペイジは黒人で」
それでというのだ。
「黒人リーグに所属していて」
「それだけ投げていたんだ」
「最後はメジャーにも行ったけれどね」
このメジャーはこの時代にも存在している。
「五十九歳まで投げていて」
「今でも結構なベテランだね」
「その頃まで投げていて」
それでというのだ。
「その間にね」
「その黒人リーグでなんだ」
「ダブルヘッダーもやたら多かったから」
当時の黒人リーグではそうだったという。
「その中でね」
「二千五百試合に投げて」
「二千勝したってね」
「言われてるんだ」
「本当かどうかわからないけれど」
伝説ではないかという説もある、他には王貞治以上のホームランを打ったのではないかという選手の話もある。
「それだけね」
「勝ったんだ」
「そう言われてるよ」
「そんな人もいたんだ」
「本当に事実かはね」
ジョンは真顔で話した。
「わからないよ」
「そうなんだ」
「それで野球だとね」
「そのサチェル=ペイジみたいな」
「とんでもないキャラみたいだね」
「サチェル=ペイジは私も知ってるわ」
カトリもこう答えた。
「凄い人だったわね」
「そうだよね」
「伝説が本当ならね」
「今それは確かめられないけれどね」
「記録が残っていないから」
「黒人リーグの記録って不確かだから」
もう存在していない、メジャーがアフリカ系を受け入れる様になり衰退し遂には消滅してしまったのだ。
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