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レーヴァティン
第二百四十話 運河の街でその十

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「このままでな」
「あって欲しいですか」
「ここは薄くなくていいんだよ」
「そのままでいいですね」
「ああ」
 料理人に笑って話した。
「これからもな」
「お年を召されても」
「ずっとな」
 そうなってもというのだ。
「そうあって欲しいな」
「そうですか」
「ああ、じゃあサウナにもな」
「入って」
「あったまってな」 
 そのうえでというのだ。
「寝るな」
「そうされますね」
「暖かくしてな」
 こう言ってだった。
 久志は風呂、サウナも楽しみその後でベッドの中で寝た、そうした日々を過ごしつつ使者達からの返事を待ったが。
「半々だな」
「左様ですね」
「降る村とそうでない村の割合は」
「その程度ですね」
「降らない村も目立ちます」
「どうにも」
「こんなものか?」
 久志は宮殿の中の軍議で将軍達に述べた。
「降る割合は」
「他の地域よりは少ないですね」
「降る割合は」
「どうも」
「左様ですね」
「ああ、しかしバイキングの気質を考えるとな」
 彼等の独立志向をというのだ。
「こんなものか」
「半分位ですか」
「それ位ですか」
「それ位でもいいですか」
「ああ、全く降らないよりはな」
 この場合よりもというのだ。
「まだな」
「半分の方がいい」
「それだけ降るなら」
「そう言われますか」
「百としてな」
 その割合をというのだ。
「ゼロと五十じゃ違うよな」
「はい、確かに」
「そう言われますと」
「ゼロと五十では比較になりません」
「それこそ」
「だからな」
 それ故にというのだ。
「これ位でもな」
「いいですね」
「五十でも」
「即ち半々でも」
「それでもいいですね」
「ああ、じゃあ降らない村をな」
 その半分のうちの残りをというのだ。
「これからな」
「攻めていきますね」
「そうしていきますね」
「これより」
「そうしていきますね」
「カレリアの地図はある」
 今丁度卓の上に開いている、北の半島それに島々までそこにある。そして村の一つ一つまで書かれている。
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