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ハッピークローバー
第十三話 合コンのはじまりその八

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「実際授業があまりにも酷かったから」
「評判通りにか」
「それで戻ってきたけれど」
「変わらなかったんだな」
「自分が崇高と思っている授業がね」
 それがというのだ。
「どんなに酷い内容か全然自覚していないから」
「再教育受けてもか」
「全然みたいだよ」
「よくなっていないんだな」
「何しろ口を開けば遅れてる遅れてるで」
「そもそも何に遅れているんだ」
 越智は腕を組みそこを問うた。
「一体」
「自分の基準でだよ」
 伊東はあっさりと答えた。
「自分はこの授業は何処まで進む」
「そう決めてか」
「それが出来ていないからね」
「遅れているか」
「それで生徒に教えるよりも」
 それよりもというのだ。
「授業をそこまで進める」
「それだけしか考えていないか」
「つまり自己満足か」
 古田はここまで聞いてこう言った。
「あいつの授業は」
「そうだよ、自分が進めたい」
「それだけか」
「それで生徒にわかってもらうとかね」
 自分が教えることをだ。
「もうね」
「考えていないんだ」
「大事なのはそこまで進めることで」
「他は考えていないか」
「受験のことも。それでテストも」
 これもというのだ。
「生徒のことを考えていなくて」
「自分の自己満足でか」
「作っていてね」
 そえでというのだ。
「異常に難しいんだ」
「しかも授業内容がそれか」
「うん、生徒が大事じゃなくて」
 生徒が理解することを考えておらずというのだ。
「自分の満足がね」
「大事か」
「それで授業やっているんだ」
「酷いな」
「だから評判悪いんだよ」
 その授業がというのだ。
「もうこんなのが例えば巨人の監督したら」
「巨人はもっと弱くなるか」
「今でも勝率一割台だけど」
「ゼロ割いくか」
「そうかもね、阪神の監督しても」
 巨人とは逆に毎年優勝のこのチームですらというのだ。

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