第四百八十八話 最初の戦い〜戦いの時はサンドイッチ〜その十三
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「交代です」
「わかったわ」
ジュンはエリコに静かな声で応えた。
「なら後はね」
「任せて下さい」
「寝かせてもらうわ」
「はい、私も寝ていました」
エリコは自分のことも話した。
「お陰で疲れがすっかり取れました」
「それは何よりよ」
「ですから後は」
「私が休む」
「そうしてくれますね」
「お言葉に甘えさせてもらうわ」
これがジュンの返事だった。
「そうしてね」
「はい、そして」
「そのうえでまた戦うわ」
休憩が終わればというのだ。
「その時にまた宜しくね」
「こちらこそ」
「眠ることも戦いのうちだ」
ウォズも戦場に来て言ってきた。
「私も今まで寝ていたしな」
「そうしてよね」
「疲れは充分取れた」
ジュンに確かな声で答えた。
「では次はだ」
「私ということね」
「その通り。手当ても受けてな」
このことも忘れずにというのだ。
「休むことだ」
「それでは」
「私はまだ戦えるわ」
ジュンの隣にいるリマも言ってきた。
「さっき戦場に戻って来たばかりだから」
「そうなのか」
「ええ、だからね」
「君はだな」
「このまま戦わせてもらうわ」
ウォズに確かな声で話した。
「それでいいわね」
「宜しく頼む、それで目は慣れてきたか」
「目に?」
「夜の暗がりにな」
それにというのだ。
「そちらはどうか」
「ええ、充分よ」
リマはウォズに今度は戦いつつ応えた、人間の姿で剣を手にして戦う姿はまるで舞を舞っている様だった。
「この通りね」
「そうだな、戦いにもな」
「そのことが出ているわね」
「確かにな」
ウォズも戦闘に入った、そうしながらリマに答えた。
「心配ないと判断した」
「ではです」
エリコも戦闘に入っている、そのスタイルは二人よりも凄惨なものだった。
「ジュンさんはです」
「このままなのね」
「下がって下さい」
「わかったわ、後はお願いするわ」
「お任せ下さい、どれだけ怪人達が来ても」
ワナゲクワガタとガマボイラーそしてにヒーターゼミを一撃で倒してから言った、目の前に鮮血ではなく爆発が起こった。
「こうして倒します。くすくす」
「いや、怪人倒しても血が出なくてよかったわ」
リマはそのエリコを見て言った。
「これが血だったらね」
「恐ろしい光景になっていたな」
ウォズも述べた。
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