193 映画の怪獣
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を傷つける。そして傷口が更に大きく開いて行く。
「ぐおおお・・・!!」
かよ子達からは耳をつんざくような悲鳴を挙げた。ゴジラの悲鳴が響いていたのだった。そして体内に大きな振動が起きる。
「山田かよ子、連絡をするのだ!」
「うん!」
かよ子は通信機を取り出して報告する。
「こちら山田かよ子!今、ゴジラの体の中に入って斬ったよ!今何が起きてるの?」
『こちらブー太郎だブー!大変だブー!綱五郎の凍り攻撃が解けてゴジラがまた熱線を発したブー!』
「ええ!?」
「山田かよ子、拙者にも伝えさせてくれ!」
「うん!」
次郎長はかよ子の通信機に口を近づける。
「いいか、皆の者!奴に炎の攻撃はあまり効かぬ!別の攻撃を仕掛けるのだ!拙者と山田かよ子は怪物の体内から攻撃する!」
『了解!』
椎名と関根は神戸の長吉と共にいた。
「あのかよちゃんと次郎長二人で大丈夫なのかね?」
関根は心配になった。
「大丈夫だ!我々も奇襲を仕掛ければよい!」
「できるのか?」
「ああ、我が刀で遠隔で攻撃できるぞ!」
長吉は刀を向けた。
「今だ、椎名歌巌、関根金雄!ここからでもお前達の攻撃は十分通る!」
「よし、分かった!」
椎名は玉を取り、水撃を試みる。だが、離れた所から水が溢れ、ゴジラを押し流す。
「凄いぞ、椎名!ボクちゃんも!」
関根が刀を振るう。ゴジラの首の大半が斬られる。
「ぐおおお、ぐおおお・・・」
しかし、ゴジラはすぐさま傷口を塞ぎ、容易く再生してしまう。
「何たる回復力だ!倒しきれぬ」
「確か映画で見た事があるが、ゴジラは回復力も物凄いらしい!」
「なら、闇雲でも攻撃を続けるしかない!」
「おう!」
椎名も関根も攻撃を続行する。
のり子の人形も念力でもう一度ゴジラを封じる。
「うご、うご!」
ゴジラがまた動かなくなる。
「こうなったら!」
のり子とキャロラインが同化する。その間に内側からかよ子と次郎長が斬撃を、外側から椎名の水撃、関根の斬撃が続く。そして別の場所から草の手裏剣や茨の槍がゴジラを襲う。そして雷撃も来た。おそらく大野が持っている草の石と雷の石の力によるものだとまる子とブー太郎は勘付いた。
「オイラも行くブー!」
ブー太郎も水の石の力でゴジラを横に倒す。
かよ子と次郎長は内部から更に斬りつけ続けている。
「ええい!」
「はっ!」
「かよちゃん、次郎長様、頑張るのじゃあ〜」
友蔵もめいいっぱい応援する。そして内部から別の空気が入る感触がした。気付いた時にはゴジラの体内から外が見えていた。
「ぐおお・・・」
ゴジラが倒れる。
「やった・・・?」
両断されたゴジラは体が再生する事はなかった。
「倒したの・・・?」
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