第72話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
分の限界を超えて体を動かしてしまう。こうなると体に負担になる一方だ」
ベジータの言う通り、ジレンの猛攻を捌いていく度に今まで動かなかった悟空の表情に険しさが浮かんでくる。
「身勝手の極意を完成させたとは言え…それを使いこなすにはまだまだ修行不足でしたね」
体力も肉体の強度も、身勝手の精度もまだまだ修行不足だったと言うことだろう。
悟空は何度も攻撃を捌いてジレンに反撃するが、ジレンは手を緩めることなく反撃していく。
「こうなるともう持久戦だね、お父さんの身勝手が解けるのが先か、それともジレンの体力が尽きるのかが先か…厳しいね」
そして2人のスピードが更に上がってクリリン達は勿論、悟林やベジータ、セルでさえも目視が困難となった。
「あ、まずい」
ウイスの言葉通り、悟空は弾き飛ばされて悟飯に受け止められる。
悟空の身勝手の極意が解けてしまった。
「大丈夫ですか父さん!?」
「あ、ああ…すまねえ、どうやらオラも修行が足りなかったみてえだな」
「俺は正義に…師匠に全てを捧げた。負けなどは許されない、師匠が目指した完璧な正義に俺はなる」
「完璧な正義…?どういう意味です?今は違うと言うことですか?」
「もう間もなくなる。俺が勝利するからだ」
「…それがあなたの願いなんですか?」
悟飯はそれが超ドラゴンボールで叶えたい願いなのかと尋ねる。
「…違う。俺の願いは魔物に殺されてしまった我が師匠、ギッチン様の復活だ」
「…師匠を…あなたもかつて師匠を殺されたんですか?」
「…これ以上喋るつもりはない」
「…そうですか、でも僕達も負けるわけにはいきません。父さん、頼りになるか分かりませんが僕も一緒に闘います!」
潜在能力を解放した悟飯に悟空も頷いた。
「ああ、ジレンも相当疲れてるはずだ!行くぞ悟飯!!」
悟空も残った力を振り絞り、悟飯と共に突撃する。
「「だあああああっ!!」」
悟空と悟飯は即席ながら抜群のコンビネーションでジレンと互角に打ち合う。
身勝手の極意との打ち合いで疲弊したジレンは戦闘力で大きく劣る悟飯の攻撃でもダメージを受ける程に弱っていた。
「よ、よし!良いぞ!こっちの悟空の息子!!」
「頑張れー!お父さん!兄ちゃーんっ!!」
「何だ…やれば出来るじゃない悟飯」
「元々潜在能力はあるんだ。サボリ癖や平和ボケさえしなけりゃあ俺達を容易く追い抜ける程にな」
「ふん、少しはかつての気迫を取り戻したらしいな」
観客席にいる面子が悟飯の奮闘に笑みを浮かべる。
そして2人の拳がジレンの顔面に直撃して吹き飛ばす。
「何だよ悟飯、勘をようやく取り戻したくれえかなと思ってたけど全然強
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ