第三話 毒妖鳥を求めて
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少し付き合ってやるか」
・・・
水没林を探索している二人。ドラコは途中で環境生物エンエンクを拾った。
そしてようやくプケプケを見つけたのだが...
「そんな...」
「なんてこった...」
2人が目にしたのは...。なんとプケプケを完膚なきまでに叩きのめしている牙獣種のモンスターだった。
「ひどいです...!プケプケが...」
飛び出そうとするフィオドーラの腕をつかみ、それ以上行かないようにさせるドラコ。
「なにするんですかぁドラコさん!」
「ダメだ。アイツは金獅子ラージャン...俺達新人が勝てる相手じゃねえ」
そのモンスターは大型のサルのような姿で、頭には大きな二本角が生えている。しかも背中が金色になっていた。獅子のようなたてがみも持っている。ラージャンが「金獅子」と呼ばれる所以である。
「ドラコさんはゴシャハギに勝てるのでしょう?ラージャンにも勝てるはずですよ!」
「バカ言うな...俺が倒してるのは下位個体...上位にはまだ上がってねえ。それにラージャンはそんじょそこらのモンスターとは格が違う...。ゴシャハギの数倍は強いぞアイツは。下手したら二人とも殺されちまう。プケプケはあきらめよう」
「うう...わかりました...」
その時、ラージャンが二人に気づいてしまった。
「不味いな...フィオドーラ、お前だけでも逃げろ。そしてギルドに報告するんだ」
「ええ!?ドラコさんは?」
「俺はあいつをできるだけキャンプから遠ざける。このエンエンクを使ってな。大丈夫、戦わねえよ。」
そして二人は一旦別れ、ドラコはラージャンの前にわざと躍り出てエンエンクのフェロモンを付与した。
「ガアアアア...!!!」
「さあ、俺についてきな!」
ガルクに乗りラージャンを誘導しながら逃げていく。
だいぶ引きはがせたと感じたドラコだったが、後ろを向いた後に前を向くと何と目の前にラージャンが!
「うわ!?」
「ガアアアアアアアアアアアアァァァァァァァ!!!」
ラージャンは極太の「気光ブレス」を放ってきた。
「ぐわあああ!?」
「きゃうん!?」
なすすべなく吹き飛ばされるドラコとガルク。そんな一人と一匹にとどめを刺すべくラージャンが迫る。
何とか立ち上がり、記念すべき10体目のゴシャハギの素材で作ったチャージアックス「ゴシャガシャ」の盾を構え防御の姿勢をとるが、一撃で破壊されてしまった。
(同期の中で最初の殉職者になるのか...俺は....くそ、ディノより先に死ぬなんてな)
ドラコは内心あきらめかけていた。その時。
「やめなさーいっ!」
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