第二部 1978年
ミンスクへ
乱賊
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た
「良かろう。そこまで言うのならば、俺が君達の後ろ盾に為ろう。
アーベルが目の中に入れても痛くない佳人の娘を娶るに、相応しい男へ、させる心算だ」
唖然とする彼に対して、こう付け加える
「蛇足かもしれんが、何時頃、式を挙げるのだね……」
彼は、その言葉を聞いて、満面朱を注いだ様になり、目を背ける
「来年の夏ごろと、考えて居ります……」
男は哄笑する
「遅いな。出征前の4月、日取りが良い時を選んでしなさい」
彼は、男の立場を考えながら、恐る恐る尋ねる
「ご命令ですか……」
常套句を返してきた
「要望だよ」
彼は、男の発言に帰伏した
「君には、何れ、重責を担う立場になって欲しいのだよ」
その様を見て、大臣とヤウクは、それぞれ笑みを浮かべる
ベルンハルト中尉は、同輩と共に立ち上がり、議長に最敬礼をする
右手に持った、軍帽を被ると、ドアを開け、廊下へ抜ける
ボルツ老人が待つ車へと向かうと、静かに宮殿を後にした
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