第十三話 合コンのはじまりその四
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「五人で」
「お部屋も同じよ」
かな恵はその一華ににこやかに笑って応えた。
「確かね」
「そうなの」
「うん、あの時は五人だったけれど」
「あのお部屋なら十人でも充分ね」
「だから今からね」
「あのお部屋に入って」
「合コンしようね」
「それじゃあね」
一華も頷いた、そうしてだった。
男女合わせて十人でカラオケボックスに向かった、実際にかな恵達五人が以前使用した部屋に入ってだった。
まずは色々注文した、飲みものや食べものを。そうしてからだった。
かな恵は一華達四人に言った。
「じゃあまずは自己紹介からね」
「そうそう、それしないとね」
富美子はかな恵の言葉に笑顔で応えた。
「はじまらないわね」
「だからね」
それでとだ、かな恵はいつものにこやかな垂れ目が余計にそう見える柔らかい感じの笑顔で応えた。
「まずはね」
「自己紹介ね」
「そうしてね」
「じゃあ私からね。村山登美子よ」
まずは富美子が名乗った。
「商業科の一年、吹奏楽部よ」
「高津理虹、商業科の一年でね」
同じくとだ、理虹も言った。
「陸上部よ」
「村田留奈、私も商業科の一年でね」
留奈も名乗った。
「卓球部よ」
「米田一華よ」
最後に一華が名乗った。
「やっぱり商業科の一年でバレー部よ」
「私達同じクラスなの」
かな恵がこのことを言い加えた。
「ずっと仲良しだったけれどね、子供の頃から」
「それで高校ではだよな」
成海がかな恵に聞く形で言った。
「五人共同じクラスで」
「仲良くしてるの」
「それで今度の合コンもな」
「一緒になのよ」
「そうだよな、じゃあな」
「うん、私達は自己紹介したし」
「今度はこっちだよな」
「越智幸一」
細く鋭い目で細面の一七三位の背の痩せた男だ、黒い髪の毛を丸坊主に近いスポーツ刈りにしている。
「工業科の一年でハンドボール部だよ」
「古田港」
大きなやや吊り目で唇も大きい、面長な感じで黒髪はやや長くしていて癖毛が目立てっている。背は一七五程で均整が取れている。
「僕も工業科の一年で陸上部なんだ」
「伊東伸太っていうんだ」
背は一七〇程でひょろりとしている、黒髪は七三分けであり顔は長方形だ。唇はしっかりしていて丸眼鏡をかけている。
「工業科の一年で剣道部だよ」
「達川弘、野球部」
最後は黒髪を短くしていて大きめの目がキラキラとしていて眉と口がしっかりした一七六程で均整の取れた身体つきだった。
「俺も工業科の一年だよ」
「全員同じクラスだよ」
成海が笑って話した。
「俺がかな恵ちゃんの話聞いて合コン行きたい奴呼んだらな」
「僕達四人が丁度あぶれてたんだよね」
古田が笑って話した。
「他の奴はもう皆商業科と
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