第十三話 合コンのはじまりその二
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「それでよ」
「ああ、水虫か」
「成海っち他の人の下着穿かないでしょ」
「誰が穿くんだよ」
成海はそれはと返した。
「流石にな」
「それはしないわね」
「汚いだろ、しかもな」
鳴海は留奈にこうも言った。
「若し相手がインキン持ちだったら」
「もっと危ない病気もあるわね」
「なったら洒落になってないからな」
「それでよね」
「せめてしっかりと洗濯したものでないとな」
「穿かないわね」
「流石にな」
それはというのだ。
「俺だってしないよ」
「それで靴は洗わないから」
「だからか」
「もうね、迂闊に穿いたら」
他の者の靴をというのだ。
「危ないわよ」
「水虫になるからか」
「なったことないけれど若しなったら」
留奈はそうした経験はない、見ればその表情も普段と変わっておらず目もおかしな動きはしていない。
「大変らしいわよ」
「そうみたいね、水虫って」
富美子もそれはと頷いた。
「どうやら」
「だから最初からね」
「ならないことね」
「だからね」
その為にというのだ。
「他の人の靴はね」
「出来るだけ穿かないことね」
「迂闊にはね」
「そうね、しかし男の子の前でこうした話も」
富美子は腕を組んで述べた。
「あまりね」
「ああ。気にしなくていいよ」
「俺達もわかってるから」
「女の子もそうしたことあるって
「ちゃんとね」
その男子達が言ってきた。
「だから気にしないで」
「むしろ飾って隠されてる方が嫌だし」
「俺達もっと凄い話してるしな」
「学校で」
「だったらいいけれどね」
富美子は四人の話を聞いて言った。
「それなら」
「まあね」
今度は理虹が言った。
「飾ってもすぐにメッキって剥がれるしね」
「そうそう」
「というかお互い中等部一緒じゃなかった?」
「四人共中学八条学園でしょ」
「団地住まいかな」
「そうよ、五人共成海っと同じよ」
理虹は四人に笑って答えた。
「八条グループの社宅のね」
「それ俺達もだし」
「俺達四人も成海っちと一緒だよ」
「小学校から八条学園だし」
「それで中学もだから」
「名前は知らないけれどアルバムにもいたわね」
理虹は四人をあらためて見て言った。
「四人共ね」
「四人共私達と同じクラスだったことはないわね」
一華も言った。
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