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ン しゃべりすぎー」と、鈴花ちゃんは、お母さんを引っ張っていっていた。
悔しいけど、やっぱり、昂君は恰好良いのか― と、私が思っていると
「御読君 普段 ぶっきらぼうだけど 優しいんだねぇー」と、美咲ちゃんが輪をかけて余計なことを・・
「そんなことないよ それより、男って俺だけ?」と、私の方を睨みつけて来た。
「ウチは なんも・・ 他に男の子が居るって言ってへんよー」と、焦って弁解していたが
「おーい 焼くぞー 昂君 食べてくれよ 何が良い?」と、その時、鈴花ちゃんのお父さんが声を掛けてくれた。
炭コンロの横には、大きな海老と私の知らない魚、貝とか、お肉に野菜が並んでいた。そして、おにぎりも。みんなから「わぁー」って歓声があがっていた。
「鈴花ちゃんてさー 何か習い事してるの?」と、香菜ちゃんが聞いたら
「べつにー たまに、スイミング行くけど・・オカンが元水泳選手なんだ だから、教えてもらう オトンはマラソンやってたから、たまに、一緒に走るだけ」
「鈴花ちゃんてさー なんでもさらーっとこなしちゃうよね」
「でもなー ウチ 他人の気持考えんと、ずけずけ言うから、あかんねん 今までな みんなみたいに仲のええ友達いてへんかってんや でも、美咲ちゃんが、すぐに仲良くしてくれたし、真珠も香菜ちゃんもね 嬉しかってん」
「だって 鈴花ちゃんって あっさりしているから、ウチは好きだよ」と、私、あんまり思ってもいないこと言ってしまった。
「真珠って優しいんだよね 昂が気になっているんがわかる気がするわー」
「あのなー」「あのねー」と、昂君と私が同時に言いかけた。
「ほらっー 二人共、気が合うんじゃあない 君達、もっと、ストレートになんなさいよ」と、鈴花ちゃんはさらっと言って居た。
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