第二話 キレた赤鬼と魂の旋律
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ドラコは、再会した訓練所の同期達と共に未曽有の大災害、百竜夜行に立ち向かっていった。
「ねえ、何か聞こえてこない?」
「本当だな...狩猟笛の音色だ」
ドラコと共に毒妖鳥プケプケを仕留めた同期、カエデとゴウが狩猟笛の音色に気づいた。
「...。」
ドラコは一人この音色の主に気づいていた。音色の主はドラコが訓練所で最も親しくしていた友人だった。
「ヤツマ...」
・・・・・・
これは、ドラコが訓練生時代に起こった出来事である。
訓練生になってすぐの頃
食堂で一緒の席になったヤツマ、ウツシに話しかける
「なーなー、2人は好きなモンスターいる?俺はゴシャハギなんだ!」
「ドラコ、君は確か幼いころにゴシャハギに襲われたんだよね...?トラウマじゃないの?」
「ああ。まー確かにあの時はマジで怖かったし恩人を引退させちまったっていう後悔はある。けどゴシャハギの、『厳しい環境の寒冷群島で力強く生きている姿』に惚れ込んだんだ。まあ...フィオドーラちゃんのプケプケ推しの強さに比べたらそこまで熱はないんだけど」
ドラコは近くの席で他の同期たちにプケプケについて熱く語る少女を見ていた。
「あはは...あの子、プケプケにハマったみたいだからねえ...ちなみに俺が好きなモンスターはジンオウガかな〜」
「ものまね上手いもんな〜」
「僕は...ライゼクスかな」
「ライゼクスって...四天王ってやつだっけ」
「うん。その中でも青電主ライゼクスはすごく強くてかっこいいんだ...僕、小さいころに青電主と遭遇したことがあって...黒炎王リオレウスにも臆さず立ち向かう姿にあこがれたんだ」
「すげえ〜...!」
ふと時間を見ると間もなく昼休みが終わることが分かり、三人は慌てて食べ進める
・・・・・
「オラオラオラオラ!!!」
ドラコはからくり蛙相手に激しい乱舞を食らわせていた。
「旋律の効果ってスゲーな、力が湧いてきたぜ」
先ほどヤツマが鳴らした狩猟笛の音色がもともと高い攻撃力を持つドラコの力をさらに引き出していた。
「凄いなぁ、ドラコは」
「そう?ヤツマも十分凄いと思うけどな〜。」
ドラコと共に訓練していたのはヤツマ。同期の中では特に仲良しだった。
熱血漢のドラコと気弱なヤツマ。正反対の性格ではあるが自然と気が合い、一緒に訓練に励んでいるのだ。
「僕もドラコみたいに強くなりたいよ」
「ヤツマもなれるよ。ヤクライさんみたいな凄いハンターにさ。」
そんなある日、ドラコは何故か訓練所にいないヤツマを心配に思い、探しに行くことにしていた。
見つけたのは碌に訓練もせずサボっている先輩訓練生で
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