第一話 寒冷群島の紅き鬼狩り
[3/4]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
すると、動きがあった。
ゴシャハギが体当たりを仕掛けてきた。迎え撃つヨツミワドウは腹で防御し、相撲技に持ち込もうとすると....
「グオオオォォォ!」
「グロロロロ!?」
なんとヨツミワドウの頭に強烈な一撃を叩き込み、転倒させ馬乗りになった後に何度も何度も頭を殴りつけていた。
「......ったく、とんでもない乱暴もんだな.....」
ヨツミワドウは水ブレスを吐いてゴシャハギを怯ませ、そのすきに逃走した。
「....ヨツミワドウがいなくなったか....っつーことは」
「......」
ドラコはフラムエルクルテを構える。
「グオオオォォォ!!!」
新たな獲物を見つけたゴシャハギが力強い咆哮をあげた。
「おもしれぇ.....やってやるぜ!」
ドラコは笑みを浮かべると、フラムエルクルテを構えて好敵手に立ち向かって行った。
・・・・・
ワーニェの村にて、ドラコは受付嬢に狩猟の報告をしていた。
「これで寒冷群島を通る商人はしばらくはゴシャハギにおびえなくて済むかもな」
「そうですね。ゴシャハギの狩猟、達成です。こちらが報酬です」
「ありがとう」
「あっ.....ドラコくん、村長が呼んでたよ」
受付嬢が突然口調を変えて話しかけてきた。ドラコとは親しい仲のようだ。
「ほんと!?すぐ行かなきゃ.....」
実はこの受付嬢、ドラコの幼馴染だ。ドラコがハンターを志したことを知った彼女は受付嬢を目指すことにした。
そして奇跡的に二人共ワーニェ村に勤めることになった。
「失礼します」
「ドラコ、お前にウツシという人物から依頼が来ているぞ。緊急事態のようだ」
「ウツシ.....懐かしい名前だ」
左腕がない男....現村長が出迎えた。そしてドラコの旧友、ウツシからの手紙を渡す。
―――ドラコへ
急な依頼で申し訳ない。近々百竜夜行が起ころうとしている。
砦を建設しているのだが間に合いそうにない。応援を要請したいのだが近年はハンターの問題行動も増えていて下手に選ぶことができない...
えり好みしてられないのが本音だが、俺はともに訓練を受けた同期達に里の未来を託したい。どうか協力してくれないだろうか。
ウツシより
「なにやら百竜夜行とやらが近々起こるとのことだが...」
百竜夜行。数多のモンスターがカムラの里に進行してくる災害にして異常行動。ドラコも話だけは聞いたことがあるのだが、本当に起こったとは思ってもいなかった。
ドラコがハンターとして鍛えられた訓練所の同期「ウツシ」が緊急事態を告げたのだ。
「....
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ