第71話
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トッポは目の前の現状を受け入れることが出来なかった。
自分にとって必殺の一撃がまさか敵の餌となり、敵の進化を促してしまうなど信じたくない光景であっただろう。
「何だ…その姿は…!?」
トッポの破壊神化は肉体が筋肉質になったりなどの変化はあったが、ベジータ程の変化はなかった。
つまりあの姿はサイヤ人と破壊神の力が結び付いた姿だと言うことだろう。
「カカロットが天使の身勝手の極意ならば、俺は我儘…我儘の極意とでも言おうか…身勝手の極意は俺向きではなかったが、これなら俺のやり方で強くなれる。さて、感謝の印に痛い目に遭わせず落としてやろうか?破壊神候補さんよ」
ゆっくりと距離を縮めてくるベジータにトッポは無意識のうちに後退りし、武舞台の端にまで追い込まれていた。
それに気付いたトッポは己を恥じてベジータに殴りかかるが、ベジータは敢えて拳を顔面に受けた。
「!?」
「馬鹿が…我儘の極意の真価を見せてやろう」
すると先程よりも気が膨れ上がり、ベジータは獰猛な笑みを浮かべる。
「お、己!破壊!破壊!破壊!!破壊!!!」
破壊玉を何度もベジータに放つが、圧倒的なまで実力差があるベジータには最早トッポの破壊エネルギーなど足止めにもなりはしない。
「教えてやる、今の俺は攻撃を受ける度に…闘争心を高めることでどんどん強くなる!破壊神の力を得た戦闘民族サイヤ人の力を舐めるなよ!!」
「う…あああ…」
「貴様の空っぽの正義を捨てたところで何も守れん。自分のプライドさえ守れん奴は消えろ!!」
恐怖しているトッポにベジータの渾身の拳が炸裂した。
一方、悟空は身勝手の極意を発動させながらジレンと闘っていた。
最初はある程度最適化された動きと攻撃でジレンと渡り合っていたが、後に互角の打ち合いとなる。
確かに超サイヤ人ブルー界王拳で闘っていた時よりも良い勝負をしていた。
攻撃に対して回避も防御も勝手に行われる身勝手の極意だが、まだまだ未完成なせいもあって精度が低いせいで回避が間に合わず、防御の際にダメージを受けてしまっている。
攻撃もまた攻撃する一瞬にいくつもの考えが生じてしまい、本来の威力が出せずにいた。
「確かに先程のお前より遥かに手応えがある。だが、その程度では俺を倒せん!!」
「ぐはっ…!!」
ジレンの拳が悟空の腹にめり込む。
身勝手の極意によって勝手に防御のために気が集中していたが、気が足りなかったようで吹き飛ばされてしまう。
「ぐっ…畜生…まだオラには使えねえのか…!?」
力を使い果たしたのか身勝手の極意が解除されてしまう。
「残念ながら本物の身勝手の極意ではなかったようですね。身勝手の極意はそう簡単に極められるもの
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