第六十八話 入学式その十七
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お父さんとお母さんは神戸に戻って私は新一君と一緒に車が見えなくなるまで見送ってそうしてでした。
二人で詰所から神殿に参拝に向かいましたが新一君は私ににこにことして言ってきました。
「入学おめでとうございます」
「何か今更ね」
「そうですね、ですが」
「それでもなのね」
「言わせてもらいました」
「そうなのね」
「はい、よかったですね」
こう私に言ってきました。
「合格して入学も出来て」
「これから四年しっかりとね」
「おみちのことを勉強させてもらって」
「そしてね」
そのうえで、です。
「教会もね」
「継がせてもらうんですね」
「そうよ。その時はね」
私は新一君に言いました。
「今以上にね」
「しっかりとですね」
「何事にもね」
「しっかりとですか」
「いさんでいって」
そうしてです。
「せいじんしていくから」
「応援させてもらいますね、先輩絶対にいい奥さんになれますから」
「会長さんにもね」
「成り得ますね」
「天理教女性の会長さんも多いでしょ」
これも天理教の特徴です、教祖様が女性の方ということもあって最初から女性の存在がとても大きいのです。
「だからね」
「先輩もですね」
「その可能性もあるわ、ただね」
「普通は、ですね」
「私は奥さんでね」
その立場で、です。
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