第六十八話 入学式その十六
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「アイドルになれて」
「それもトップなのね」
「絶対に」
「それはないわよ」
「ありますよ、声優さんになられても」
こちらでもというのです。
「トップになれますよ」
「そちらでもなの」
「ですから目指されてはどうですか?」
「声優さんもね」
こちらのお仕事もです。
「ならないわ」
「そうですか」
「私は教会継ぐから」
将来は決まっているからです。
「そもそもよ」
「そうなんですね」
「途中就職するにしても」
「やっぱり教会ですね」
「そちらにね」
最後はです。
「そうなるから」
「先輩ならアイドルでも声優さんでもですよ」
「なれるの」
「僕が保証します」
「そう言うのは新一君だけよ」
「じゃあ僕だけのアイドルですね」
「何言ってるの、私は私よ」
言葉を返しながらまた変なことを言うわねと思いました。
「アイドルじゃないから、じゃあ着替えてくるわね」
「はい、それじゃあ」
新一君も応えてくれてです。
私は自分のお部屋に戻って着替えました、ズボンとパーカーの上にさらに法被という恰好になりました。
その服装で新一君のところに戻るとお父さんとお母さんが言ってきました。
「じゃあな」
「私達はこれでね」
「ええ、また帰ってきてね」
こう挨拶を返しました、そして。
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