第四十一話 〆切を意識してその五
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「出来るだけ」
「意識しないね」
「そうなる様にします」
「それがいいよ、軽く考えることもね」
「いいんですね」
「当然責任感も大事でね」
「〆切までに書かないと駄目ですね」
咲もそれはと話した。
「やっぱり」
「うん、けれどね」
「それでもですね」
「プレッシャーや責任感に押し潰されたらね」
そうなってしまえばというのだ。
「元も子もないから」
「だからですか」
「過度に感じることはね」
「ないんですね」
「そうならない様にすることだよ、バランスが大事だよ」
「責任感を感じて」
「そして重圧に押し潰されない」
このこともというのだ。
「大事だよ」
「そういうことですね」
「そうしてやっていってね」
「わかりました、〆切は守りますが」
「どうしてもとか絶対にとかはね」
「考えないでいきます」
こう部長に話した。
「ここは」
「そうしていってね」
「それで描いていきます」
「是非ね、僕もそう思って描いてるからね」
「部長さんもですか」
「うん、プレッシャーになる程は考えないで」
そしてというのだ。
「適度にね」
「やっていっていますか」
「そうなんだ、それで漫画は楽しく描く」
笑っての言葉だった。
「それが第一だよ」
「楽しくですか」
「小山さん今楽しんでるよね、漫画描くの」
「はい、色々調べて考えて描いて」
そうしてとだ、咲は部長に目を輝かせて答えた。
「凄くです」
「楽しいね」
「そう思って描いています」
「だったらね」
「それならですね」
「もうプレッシャーなんか感じないで」
「楽しむことですね」
「そうしたいったらいいんだ」
こう咲に話した。
「もうね」
「そうなんですね」
「楽しんだ者勝ちだっていうね」
「それは漫画でも同じですね」
「そうだよ、もう完成させることを楽しんで描いていって」
「やっていったらいいですね」
「そうだよ」
まさにというのだ。
「そうしてね」
「わかりました」
「じゃあ描いていってね」
「〆切を意識しないで楽しんで」
「守ることは守ってね」
〆切の期限はというのだ。
「そのうえで」
「そうしていきます」
咲は部長に笑顔で答えた、そうしてそのうえでこの日も家に帰ってからも予習復習と共にやっていった。だが。
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