SAO編ーアインクラッド編ー
08.黄金と神殺し
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。
「これならどう。私が鍛え上げた最高傑作よ」
左手で持ち、槍振るう。同時に右腕も振るう。
「少し長さが足りないかな。........ん、どうしたんだよ、シリカ?」
「いえ.......シュウさんこそどうしたんですか?」
(しまった!?)
今の俺の行動は、《手刀術》を知らない人には、意味のわからない行動だ。シリカも、武器屋の少女も言葉を失う。
「んっ!!.......やっぱりオーダーメイドで頼む」
「それじゃあ、この槍以上でいいのね」
「........頼む」
手で赤くなる顔を隠す。
「それじゃあ、ちょっと待ってて」
少女が後ろの扉に入ろうとする。
「ちょっと待った!」
「どうしたの?」
「別料金でこれも頼めるか」
彼女に俺は真っ赤な石を投げる。
「これもしてこればいいのね」
「頼んだ」
少女が後ろの扉の中に消えていく。
「シュウさん、あの石は何なんですか?」
「前回のボス攻略の時、手に入った石なんだけど使い道がないから」
「そうだったんですか。.........やっぱり、シュウさんはすごいですね」
「そんなことねぇよ」
数分後、悲鳴にも似た声が奥から聞こえてくる。
「何よこれ!!」
さっきの少女の叫び声のような声が聞こえる。俺とシリカは、勢いよく彼女が入っていった扉を開ける。
そこは、鍛治場のようだ。そこに尻もちをつき倒れる少女。
「どうしたんだ!?」
「ありえないわ........こんな武器......」
彼女の目の先には二本の片手用槍が並んでいる。一方は神々しく黄金の輝きを放つ槍、もう一方禍々しい赤色の先が三つに分かれた槍。
「この武器、何なの!?」
少女は俺の胸ぐらを掴み、聞いてくる。
「何って、君の作った武器だろ。俺は知らねぇよ!」
彼女は俺の胸ぐらを離す。
「それもそうね。.......ごめんなさい」
彼女は冷静さを取り戻す。
「どうしたんだよ?」
「その赤い槍、スゴイなんてもんじゃないわよ。もう......ヤバイレベルよ」
彼女は禍々しい赤色の槍を指差す。
「まず、もう一方の槍の方だけど、それはここにあった金属で作った槍なんだけど、名前は《ゴールデンソウル》私も初めて見る武器であなたが持ってる槍と同等くらいの武器になったんだけど。.........問題は、あんたから頼まれた、赤い石の方よ。その石から作られた槍がこれ。名前は《ロンギヌス》」
「.......ロンギヌス」
ロンギヌス......それは、キリストにトドメを刺したと言われる伝説上の槍の名前。よくゲームの中では、最強の槍と称されている名だ。
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