暁 〜小説投稿サイト〜
夜に交わる伴装者〜Heros a H eroism〜
聖夜を性夜に(純クリ、誕生日エッチ)
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?」
「……分かってるクセに……」
「口で言わなきゃ分からないぞ?分かってるとは言ったけど、あくまで俺の想像でしかないからな」
「そ、そりゃあ……そうだけどよ……」
ダメだ。ここで正直に言っちまったら……あたしはもう、自分を抑えられる自信がねぇ……ッ!
そんな事になったら、その……は……恥ずかし過ぎて死んじまうぅぅ!!
「クリス」
「うぅ……」
「ク〜リ〜ス?」
「うぅぅ……」
「……本気で嫌なのか?」
「ッ!!」
純の声のトーンがマジになるのが分かった。
それも、あたしを本気で心配してる時の声だ。
……クソっ!なにゴチャゴチャ面倒なこと考えてんだ、あたしは!!
やっと、純くんに初めてをあげられるチャンスなんだぞ!?
それを、小っ恥ずかしいからって言い訳並べて、逃げて……ビビってんじゃねぇか!!
「そんなに嫌なら、これ以上は……」
離れそうになった純の両手首を、思いっきり掴む。
そして、その掌をあたしの……あたしの、一番恥ずかしい所に押し付けた。
「そっ、その……違ぇんだ……。ただ、その……少しだけ、不安でさ……」
肩越しに、純があたしの顔を覗き込んでくる。
もう、逃げたくない。
だから、あたしは純からの視線を、ちゃんと真っ直ぐ見つめ返す。
「……純……あたし、多分……これから、滅茶苦茶恥ずかしいとこ、見せると思う……。ずっと、純とこうなる事……望んでたから、さ……その……抑えが効かなくなりそうなんだ……」
「クリス……」
「それでも……あたしの事、ずっと見ててくれるか?……あたしの全部、愛してくれるんだよな?」
純の手首を掴んでいた手を、純の手の甲に重ねる。
あたしの恥ずかしいとこに触れてる、純の手の上から……。
まるで、独りでシてる時の感覚に、純の存在が重なったみたいだ。
自分が何やってるのかは理解出来てる。やっぱり死ぬほど恥ずかしい。
それでも……純は……あたしの王子様は、あたしの期待している答えをくれる。
そういうやつなんだよ、純は。
「当たり前だろ」
肩に顎がのせられる感触がある。
背中から抱き寄せられ、胸が高鳴っていく。
「クリスのどんな面でも受け容れる。恥ずかしい所も、隠したいことも全部受け止めて、愛し続ける。そう決めたからな」
言葉と同時に、唇が重なる。
お互いの舌が絡み合うようなキスじゃない。
ただ、触れているだけの優しいキスだった。
でも、それだけで十分。心が満たされていく。
きっと、これが幸せってやつなんだろうな。
……でも、ちょっと物足りないかな。
「もっと、強くしてくれよ。……今のじゃ、全然足りねぇ」
「仰せのままに。お姫さま」
「んっ……」
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