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夜に交わる伴装者〜Heros a H eroism〜
聖夜を性夜に(純クリ、誕生日エッチ)
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「それは……確かに……」
「それに、クリスは俺から見てもかなり可愛い。お前が居なかったら、きっと共学高じゃ引く手数多だろう。そんなクリスが、もしも他の男に狙われてたらどうする?」
「渡すわけが無いじゃないか」
「即答だな。だったら話は早い。それだけクリスを想っているお前なら、夜のお誘いだって何とかなるさ」
成年済みのツェルトからの言葉は、かなり説得力があった。
ウインクがかなり決まっているのが、何だか頼もしい。
「翔、お前からも何かあるか?」
「言おうとしてたこと、殆どツェルトに言われたな……。じゃあ、俺からは一つだけ」
そう言って翔は神妙な顔で口を開いた。
「雪音先輩の悪夢。多分、その由来は純とまた離れ離れにされる事への恐怖だと思うんだ」
「……やっぱり、まだ不安なんだ……」
「そういう不安は、中々消えてくれないからな……。きっと、幼少期のトラウマと結び付いてるんだと思う。だから──」
翔は拳をゆっくりと突き出し、僕の左胸へコツンと当てた。
「純、お前が救ってやるんだ」
「僕が、救う……」
「そうだ。過去の恐怖という呪いを、お前が解いてやるんだ」
「……」
「“男なら、彼女のために強くなれ”。きっとこれが、最後の試練だ」
「……最後の試練、か。いいね、燃えてきたよ」
「しっかりやれよ、相棒」
「やってみせるよ、相棒」
翔とツェルトに焚き付けられ、僕は覚悟を決めた。
そして、いよいよその日がやってきた──。
ff
「クリスちゃん」
「ふぇ……!?な、なななんだよ……!?」
夕飯も終わって、食器も片付けて、リビングで寛いでいる頃。
ソファーに腰掛けながらぼんやりとテレビを観ていたクリスちゃんに、僕は静かに切り出した。
「その……実は、前から言おうと思ってた事があるんだ……」
「お、おう……?」
「落ち着いて、聞いて欲しい。……僕は──」
「……」
心臓の鼓動が早まる。
いつもは殆ど感じない緊張で、体がガチガチになりそうだ。
翔やツェルトも、初めて恋人を同衾に誘った時は、こんな気持ちだったんだろうか?
「僕は……君を……」
「……っ!」
「君の事を──」
「待って!言わなくていいから!!」
……え?
「あーいや、別に嫌とかじゃないんだけどさ……。クソッ、意気地がねぇなぁ……あたし……」
ボソボソと呟きながら、クリスちゃんは頭を掻き毟る。
やがてクリスちゃんは、こちらをチラチラと見ながら口を開いた。
「その……本当は……あたしの方から誘うつもりだったんだ……」
「……え?」
それは……どういう?
「でもよ……ほら、その……色々恥ずかしいし……それに、もしも今の関係が壊れちまったらって考
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