煉獄
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「だああああああああ!」
「何っ!?」
可奈美の叫び声。
深紅の刃が、とうとうトレギアの体を捉えた。刃が閃き、その肉体が地面に撃ち落される。
「ちい……」
舌打ちするトレギア。
だが彼には、すでに煉獄が迫っていた。
「炎の呼吸 玖ノ型 奥義」
「セイバー……!」
だが、それに対してトレギアの手には蒼い雷が宿った。
トレラアルティガイザー。だがそれは、煉獄の頭を掠め、そのままマグマを暴発させた。
「何!?」
「煉獄!」
発生した爆発のエネルギー。
煉獄の頭上で龍の咆哮のごとく駆け上がっていくそれは、やがて煉獄の体内を駆け巡り、日輪刀を経由してトレギアの体内を焼き尽くす。
「ぐあっ……!? こ、これは……!?」
だんだんと、トレギアの声に呻きが混じっていく。
すると、トレギアの体より、だんだん黄色の玉が飛び出してきた。
中心を貫く線から、それはあたかも目玉のようにも見える。
そして、その目玉を中心に、顔が。そして青い体が浮き彫りになっていく。
「あれは……」
「グリムド……!」
可奈美の言葉を、トレギアが引き継ぐ。
それは、トレギアが体内に封じている怪物、グリムド。ガタノゾーアと戦う時の煉獄へ、トレギアが見せつけた自らの力の根源。
グリムドが顔を上げて唸り声を上げている。それを見るトレギアが、明らかに動揺していた。
「貴様……まさか……!?」
「うむ! どうやら理解したようだな!」
煉獄はハッキリと告げる。
「俺の炎の力を、君の体内のみに集中させ、爆発させた。君の中にいる物の怪も、どうやら内部の爆発からは逃れられないようだ」
「なぜ……」
「君が俺に教えてくれた。強固な防壁は、時に逃れられない牢獄となることを」
「何っ……!」
「俺の狙いは……! 君の体内にある、物の怪だ!」
「グリムド……っ!」
煉獄の炎が、グリムドの体を焼き尽くしていく。
やがて、グリムドの姿は炎に包まれ、やがて崩れ落ちていく。
狭い足場から転げ落ちていく邪面魔獣は、爆発とともに溶岩の中に消えていった。
「がああああああああああああっ!」
トレギアが悲鳴とともに吹き飛ぶ。岩石を破壊しながら倒れたトレギアの顔からは、蒼い仮面が零れ落ちていった。
「あれは……!」
零れ落ちた仮面。すると、トレギアから闇色が欠け落ちていく。
そして、残ったトレギアの姿。どす黒い蒼は、綺麗な水色になっている。グローブや突き出た爪などはなくなり、むしろ光の化身といっても過言ではない。
「あ……あああああああっ!」
トレギアは自らの顔を手で覆いながら、転がる。
「見るな! 今の私を
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