第70話
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あいつらみてえな大きなパワーが必要なんだ」
「悟空よ、悟林とベジータを意識するのは止めるんじゃ。お主らしくもない。それにパワーじゃと?戦闘力って奴か?違う、そんなものは何の物差しにもならんぞ。それ以前にお主と悟林とベジータでは目指しているものがまるで違うじゃろ」
悟空はウイスの技を、悟林は自分のやり方と積み上げてきた技で、ベジータはビルスの技で強くなろうとしている。
「……」
「武道とは勝つために励む物ではない。己に負けぬために励むのじゃ。相手や周囲の力などに囚われているようでは何時までも未熟者のままじゃ…お主が目指そうとしている物を聞いた。今までの師匠達の言葉を思い出してみい!昔の…ピッコロと闘った天下一武道会の時のお主の方がまだそれに近かったぞ!!」
「昔のオラ…」
「お主の兄が現れてからお主はどこか表面的な力に囚われるようになった…昔のお主を呼び戻せ!!それが一番の近道じゃ!!」
「じっちゃん……」
「嘗ての教えを振り返り、己の心を見つめるんじゃ悟空。答えはお主の中にあるぞ」
亀仙人の優しい声に悟空は今までの師匠の教え…特に地球の先代の神とミスターポポ、そしてウイスとの修行を思い出していた。
「参ったな…オラはガキの頃に気付かねえうちに戻ってたみてえだ…目に見えるもんが全てじゃねえってのによ…わりいなじっちゃん…出来の悪い弟子でよ…」
戦闘で昂っていた心が急速に静かになっていく。
まるで無となるように。
すると悟空の髪が若干逆立った。
「孫悟空、お前もまだ師に教えを請うているレベルか。しかしそれではお前と言う人間が何時までも完成しないぞ」
「…オラ、完成なんかしたくねえ…完成なんかしたらそこで止まっちまうからな。もっともっと上を目指してえんだ。やっぱ、オラの師匠は今でもじっちゃんだ。オラが強くなれたのはじっちゃんのおかげだ。だからオラは今でも亀仙流の孫悟空だ…」
青白いオーラを纏い、悟空はようやく本当の意味で進化出来た。
「おい、ウイス…あれは…!」
「ええ、悟空さんはとうとう身勝手の極意に大きく近付いたようです」
「やれやれ、世話のかかる弟子じゃな」
「やるな、爺さん。あいつをこんな簡単に進化させるとは。名前は?」
「ほほ、ただのお節介焼きの老いぼれです」
「フッ…そうか…大したもんだ爺さん」
悟林の気も万全な物となり始めており、少しずつだが、流れがこちらに向いてきている気がしたビルスであった。
「ビルス様、ベジータさんとトッポさんの闘いも終わりが近付いているようですよ」
「本当か!?」
「ええ、最初は破壊の力に苦戦していましたが…」
最初は破壊のエネルギーを纏う防御幕と破壊玉に苦戦しつつも
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