第70話
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ら悟空は何とか立ち上がるが、ジレンの表情は冷たい。
「さっきから同じことの繰り返しだ…それがお前の限界ならば時間の無駄だ。終わりにするぞ」
「限界じゃねえ…これが限界じゃ駄目なんだ…ベジータも悟林も壁を超えようとしてんなら…オラもここで立ち止まるわけにはいかねえんだ…!」
「…壁?」
「体がぶっ壊れても構わねえ!今のオラには壁を超えるためのパワーが必要なんだ!!界王拳!!30倍だーーーっ!!!」
限界を超えた界王拳を発動する悟空。
悟空は自分自身でも気付かないまま焦っていた。
トッポと闘っているベジータの気がどこかビルスに近い物になっており、ダメージを受けるごとに少しずつ気が膨れ上がっていることに。
そして悟林はいつの間にか50倍の界王拳を使いこなせるようになっていたことに。
ウイス相手に共に修行していたのにいつの間にか自分が一番弱いと言うことに焦りを感じていたのだ。
「うおおおおっ!!」
高まった力をジレンに叩き込むが、増大させたパワーを扱いきれてない上にあまりにも大振りなのでジレンは悟空の拳が直撃する箇所に気を集中させて威力を激減させていた。
「ぐああああ…っ!!」
それどころか殴った悟空の拳が傷付くだけであった。
「悟空さんがしていることは全くの見当違いです。あれでは壁を超えるどころか体を痛め付けているだけです。あの技は単純なパワーだけで会得出来るものではありません。どうやら悟空さんは悟林さんとベジータさんの成長に焦り始めているようですね」
「ウイスさん、あの技とは?」
「身勝手の極意…意識と肉体を切り離し無意識に任せる力と言いましょうか。極めればどのような危機も回避でき、そして攻撃と動きもより鋭く最適化されていきます。しかし、その性質は超サイヤ人とは真逆。感情が揺さぶられる大きな衝動を制御出来た時に到達出来る境地…今の悟空さんでは厳しいでしょうね。」
亀仙人の問いにウイスが答えると、亀仙人は深い溜め息を吐いた。
「つまり心を無にしなければ到達出来ない境地というわけじゃな…全く…成長したかと思えば手のかかる弟子じゃわい…じゃが、仕方ないのかもしれんの。悟空は追い掛けられる側だったことが多かったからのう。ウイスさん、アドバイスくらいは良いじゃろうか?」
「構いませんよ、シャンパ様がやったことも黙認されていますしね」
「うむ…」
そして亀仙人は吹っ飛ばされている悟空に声を飛ばした。
「悟空よ、聞こえるか?」
「…?じっちゃん?」
「昔と比べて成長したかと思っとったが、まだまだ心は未熟じゃの。悟空よ、お主にとっての強さとは何じゃ?」
「強さ…?あいつにはブルーの界王拳でさえ太刀打ち出来ねえんだ…オラにはもっと…
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