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おっちょこちょいのかよちゃん
191 生物を操る者
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うめえ!」
 次郎長の子分達が食事時を楽しんだ。
「ああ、美味しいねえ〜」
「うん、ももこちゃんといると美味しく感じるよ・・・」
 皆は美味しく食べていた。
「それにしても藤木君のいる所はまだなのかな?」
「だいぶ近づいているとは思うが、奴らも帰すとは思わん。着いた時も全力で戦う事を忘れるな」
「うん・・・!!」
 かよ子は改めて緊張感を覚えた。そして自分の好きな男子も頭に浮かぶ。
(藤木君を取り返したら、今度は杉山君を連れ返す!!)
 かよ子は連れ戻さなければならぬ人物が二人いる事を思い出した。
(あのレーニンって男のところにいる・・・。夢の中にも出てきて・・・。でも、手強そう・・・!!)
「そうだ、藤木って今どこにいるのか分かるかブー?」
「そうだな、本部守備班を担うお主らの友である長山治に聞いてみたら如何であろうか?あるいはフローレンスやイマヌエルなど本部に問い合わせるとかな」
「うん、ブー」
「俺は長山に連絡を取ってみるぜ」
 ブー太郎は食後に通信機を取り出して本部に質問する。
「こちら藤木救出班の富田太郎だブー!オイラ隊は今藤木がいる所に近づいているのかブー?」
『はい、こちらフローレンス。今順調に近づけています。そのまま進めば大丈夫です』
「了解だブー。ありがとうブー」
『但し、向こうも警備や対策を練っています可能性も無ではありませんのでお気をつけてください』
 一方、大野は長山に連絡を取る。
「こちら藤木救出班。大野だ。長山、聞こえるか?」
『大野君、どうしたんだい?』
「今、藤木が今何をしているか、お前の眼鏡で確かめて欲しいんだが」
『解った、今、確認するよ。ちょっと待っててくれよ』
 長山は暫く黙った。皆は息を呑んで長山の報告を待つ。
『見えたよ。藤木君は今、女の子達と遊んでいる所だよ』
「つまり、今動いてねえって事だな?」
『うん、そうなるね』
「サンキュー、長山!」
 大野は礼をして通信を終えた。
「このまま突っ切るブー!」
「ああ、それから藤木は動いてねえみたいだ」
「解った。羽根を飛ばすよ!」
 かよ子は羽根を再び動かした。
(藤木君、浮かれてるのもそこまでだよ・・・。笹山さんが待ってるし、それを解らせないと!)
 かよ子達は藤木を奪還するためにまた動き出す。

 紂王の屋敷ではある男から連絡が来る。
『紂王』
「その声はレーニンか」
『左様。貴様の屋敷にいる少年についてだが、それを取り返さんとする者達が近づいて来ておる。警護しつつ迎撃か逃亡の準備を始めた方が良い』
「ただ、妲己から明日は雪の降る地へと遊びに行く予定を立てているのだが」
『そうか、終われぬように気を付けよ。ならば、そちらに援軍を寄こそうではないか』
「ああ、頼む」
 紂王は懸
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