第四百八十八話 最初の戦い〜戦いの時はサンドイッチ〜その六
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「そうなっているよ」
「そうなんだね」
「だからね」
ウールはさらに話した。
「君達もね」
「一瞬一瞬をですね」
「大事にして」
そうしてというのだ。
「訓練をしていこうね」
「つまり一瞬でも気を抜かない」
トモはウールの言葉を聞いてこう考えた。
「そういうことですね」
「そうなんだ」
ウールもその通りと答えた。
「だからね」
「それで、ですね」
「訓練をしていこう」
「決して気を抜かず」
「強くなっていって」
そしてというのだ。
「あとね」
「あと?」
「慢心しないことだね」
ウールはこのことも言った。
「くれぐれも」
「慢心ですか」
「そう、慢心したら」
そうなればというのだ。
「幾ら強くなってもね」
「駄目ですか」
「うん」
トモに確かな表情で答えた。
「だからね」
「強くなってもですか」
「それだけじゃ駄目だよ、慢心したら」
若しそうなればというのだ。
「そこで終わりだよ」
「そうだよね」
ユウキが応えた。
「自分はもうこれ以上はなく凄いって思ったら」
「もう努力しないね」
「そうだね」
そうなるとだ、ユウキはウールに応えた。
「だからだね」
「慢心はね」
「気をつけることだね」
「僕達はスサノオと戦っていて」
「怪人達と戦っているけれど」
「自分自身ともなんだ」
ウールは仲間達にそして自分自身にも語った、自分もまた慢心すれば同じことだと考えているが故に。
「戦っているんだ」
「慢心とだね」
「油断ともね、他のマイナスのこととね」
「そうね、そういえば」
キャルはここで思い出した。
「私達も」
「そうでしたね」
コッコロはそのキャルに暗い表情で応えた。
「あの人との戦いは」
「そうだったわね」
「はい、人の心の中にある」
「マイナスの感情とです」
まさにそれと、というのだ。
「戦っていました」
「そうだったわね」
「あのことね」
キョウカも真剣な顔で応えた。
「今思い出しても」
「恐ろしいですね」
「ええ」
キョウカはコッコロにその通りだと答えた。
「本当にね」
「そのことを見ても」
「人間のマイナスの感情は恐ろしいわ」
「モンスターよりも」
「そして自分自身の中にあるそれもね」
「恐ろしいですね」
「同じよ」
キョウカはまた言った。
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