超合体怪獣
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中に手を当てるトライキングは、その目を大きく発光させた。
すでに、五体の猛牛たちは止まらない。
やがて、三体の怪獣の姿は、牛たちの爆発により見えなくなった。
「やったか!?」
「それ言っちゃだめな奴ッ!」
ビーストは、言った直後しまったと自らの口を覆う。
そして、煙の中からは。
「ああ……やっぱり、五体全員合体するんだ」
「何となく察してたよね」
レイキュバスとガンQの顔を腕から生やしたトライキング。
それは、すでにその名前さえもさらに上の存在へと昇華させている。
三体から五体。
その名も、超合体怪獣ファイブキング。
ファイブキングは、五体の怪獣の泣き声を同時に鳴らしながら、その翼を広げる。
五体の顔それぞれより放たれた、それぞれの光線技。
それは、四人の参加者に大きく爆発を見舞い、地面に転がさせる。
「強え……」
龍騎はそう言いながら、カードデッキよりカードを取り出す。
その間にも、ファイブキングの猛攻は止まらない。
レイキュバスの牙が突き出た腕が、龍騎を狙って放たれる。
『アドベント』
「これで五体五だ!」
龍騎のカードにより召喚されたのは、赤い龍。
ドラグレッダーはそのまま、ファイブキングの体を突き飛ばし、その身を地面にひれ伏せさせる。
「今だ! 皆!」
「ああ!」
「はい!」
「うん!」
龍騎の合図に、三人が応える。
『ファイナルベント』
龍騎が切り札を切る。
両手を前に突き出し、その周囲を回転するドラグレッダーへ捧げる龍の舞。
腰を低くし、それに呼応してドラグレッダーもまた応じる。
だが、それ以上に、ファイブキングの攻撃が激しい。
またしても、両腕、頭、腰。五体の素材たる怪獣たちの顔から、それぞれの光線が放たれていく。
だが。
『6 ファルコ セイバーストライク』
ビーストの振るダイスサーベルより、六体のハヤブサが放たれる。
それらは、ファイブキングの光線をその身で受け止め、また数体はその足元を攻撃していく。すると、ファイブキングは攻撃を中断し、体をくの字に曲げた。
最後の一体。鳥の嘶きとともに向かうそれは、ファイブキングが突き出したガンQの体を爆発させる。
「今だ!」
友奈は息巻いて、拳を引く。
「勇者アッパー!」
桃色の拳で、ファイブキング、そのゴルザの面影がある顔面を殴り上げる。
友奈の全力を宿した拳は、そのままファイブキングを大きく吹き飛ばす。
宙へ浮かび上がったファイブキング。だが、まだ五体が合体した怪獣にはメルバ由来の飛行能力が残っている。
だが。
「だあああああああああああッ!」
そのさらに上を、ガ
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