暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜特務支援課、介入〜
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れるでしょうから結果は同じかと。――――――少なくても、”一代でラインフォルトを大企業へと育て上げた女傑として多くの社員達から尊敬されているイリーナ会長が不在の間にラインフォルトグループを掌握し、更に事故に見せかけて口封じした”際にラインフォルトグループの社員達が抱くであろうクロスベル帝国に対する疑念や不満を考えれば余程いいかと思います。」

「フッ、違いない。ちなみにシュミット博士もイリーナ会長のように司法取引を持ち掛けて、今後はクロスベル帝国の為にその知識を奮ってもらうといった所か?」

「はい。ただ問題はシュミット博士の性格は自分の研究と知的好奇心を満たすことにしか興味がないとの事ですから、そちらに関しては陛下達の交渉次第になりますが……」

リセルの疑問に答えたエリィの答えと指摘に反論がないかのようにヴァイスは静かな笑みを浮かべて同意した後更なる疑問を問いかけ、その疑問に対してエリィは頷いた後困った表情を浮かべて答えた。



「まあ、その件に関しては”交渉”のプロのルイーネ達もそうだが、同じ技術者であるエイダあたりに任せておけば大丈夫だろう。」

「では、俺達による”イリーナ会長達の緊急逮捕”を認めてくれるんですね……!?」

エリィの疑念に対して全く気にしていない様子で答えたヴァイスの様子を見たロイドは明るい表情を浮かべて訊ねた。

「その前に3つ……いや、2つ確認しておく。お前達がガルガンチュアに潜入する方法は大方ワジのメルカバだろうから省くとして、イリーナ会長達が乗船しているガルガンチュアを足止めする事に関しては考えているのか?状況を推測するとガルガンチュアは間違いなくリベールへの侵略の為に動くだろうから、幾ら”クロスベルにとっての利”があるとはいえ、その為にガルガンチュアの侵攻を許せば被害を受けるのはリベールで、当然その件に対して俺達クロスベルが負う事になるのだぞ?」

「それに関しては大丈夫です。メルカバからティオやヨナ達のハッキングで戦艦の制御を奪ってもらい、戦艦を完全にその場で足止めしてもらう予定です。勿論既にメルカバの件も含めてワジからも了解は得ています。」

「なるほどな…………」

「もう一つは何でしょうか?」

自身の疑問に対して答えたロイドの答えを聞いたヴァイスが納得している中、ある事が気になったエリィは続きを訊ねた。



「もう一つの確認したい事は………――――――幾ら”紅き翼”と交流を深めたとはいっても、自分達の身内でもない者達の為に特務支援課(おまえたち)は何故”そこまで”するんだ?」

「それは………――――――”俺達が特務支援課だからこそ”です。」

「何?」

自分の問いかけに答えたロイドの答えの意味がわからなかったヴァイスは眉を顰めた。

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