ハーケン会戦〜特務支援課、介入〜
[7/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
というのもあるでしょうけどね。」
「ハアッ!?ヴァイスさんが……!?」
「よくあのハーレム皇帝にそんな許可証を発行してもらえたよね?確かメサイアの話だと、”国の利”にならない事は応じない性格だって聞いているけど。」
エリィの答えを聞いたシェラザードは驚き、フィーは目を丸くして疑問を口にした。
「ああ、勿論それがあるからこそ、ヴァイスハイト陛下は”イリーナ会長達の緊急逮捕という緊急支援要請”を特務支援課に出してくれた上、許可証も発行してくれたんだ。」
「え……か、母様達の逮捕で国――――――”クロスベルの利”が生じるってどういう事なの……!?」
ロイドの説明を聞いたアリサは呆けた声を出した後困惑の表情で訊ねた。
「それは――――――」
そしてロイド達はアリサの疑問について説明し始めた。
〜数日前・クロスベル帝国・帝都クロスベル・オルキスタワー・34F・皇帝執務室〜
「”戦後戸籍上クロスベル帝国人になるイリーナ会長達の反逆行為に対する緊急逮捕”か。――――――確かにお前達”特務支援課”が数日後に控えている大規模作戦に”介入する理由”としては十分だが……”クロスベル皇帝”の一人として、その為だけにイリーナ会長達が乗船している戦艦への攻撃を控える判断は選べないな。”警察”であるお前達にとっては受け入れたくない判断と思うが、そんな”反逆行為を犯した犯罪者達は敵軍ごと葬った方が国としてのメリットが大きいからだ。”」
「ええ……陛下の性格を考えると、そういうと思っていました。――――――ですから、その判断を覆す為に”イリーナ会長達を逮捕した際のクロスベル帝国としての利”を考えてきました。」
数日前、ロイドとエリィは特務支援課を代表してヴァイスと面会してイリーナ会長達の逮捕の件を説明し、それを聞いたヴァイスが冷酷な答えを口にするとヴァイスの答えを聞いたロイドは疲れた表情で溜息を吐いた後落ち着いた様子で話を続けた。
「何?”クロスベル帝国としての利”だと?」
ロイドの口から出た予想外の答えを聞いたヴァイスは眉を顰めた。
「”クロスベル帝国としての利”は二つあります。一つは戦艦――――――ラインフォルトグループが開発した新型の戦艦を占領する事で、完成済みの戦艦を一隻、最小限のコストでクロスベル帝国軍の戦力として組み込める事です。………私達が戦艦に侵入する際、別働隊を戦艦の制圧に充てれば戦艦に乗船しているエレボニア帝国軍は私達と別働隊の制圧の為に戦力を分散させざるをえないでしょうから戦艦の制圧は容易かと思われます。」
「フッ、”俺達クロスベル帝国軍を巻き込む事”を前提の逮捕とは考えたな。」
「ですが、実際エリィさんの仰る通り戦艦の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ